2007年1月21日日曜日

人はなぜ太るのか

岡田正彦 岩波新書1056

とても誠実に書かれた本です。著者自らもあとがきの中で、「学術論文と同じくらい新しく、間違いがなく、役に立つ情報を、わかりやすくまとめたつもりである。特に読者に間違った知識を与えないよう、全身全霊を打ち込んだ。」と述べられています。まさに、新書本のあり方の鑑となる本です。
内容は、肥満ということについての最新の情報が紹介されていながら、分からないことは分からない、あいまいなものはあいまいなのだと、はっきり書かれています。体脂肪率の測定にあまり意味がなくBMI値を目安にしたほうがいいことなど教えてくれます。肥満、やせること、ダイエットなどに感心のある人は、ぜひ読んでおきたい一冊です。あやしげなダイエット食品に手を出したり、内容の検証が困難な情報番組の情報などに惑わされることのないようにするためにも、こういった本から正確な情報を得ておきたいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿