2009年7月27日月曜日

「一流の思考法」は経験に裏打ちされた説得力のある一冊

一流の思考法
森本貴義氏 著 
ソフトバンク新書108

イチロー選手のトレーナー
シアトル・マリナーズのアシスタント・アスレチック・トレーナー
そして、
WBCの日本チームのトレーナーを務めた著者が、
日々の積み重ねや生き方の姿勢の重要性を教えてくれる。

文字も大きく、文章量も少なく、あっという間に読める一冊ではあるが、
ここにこめられているメッセージは非常に説得力がある。

自分の立ち位置を模索中の人、自分を見失いかけているように思う人には、
ぜひとも読むことをお薦めする一冊。

2009年7月26日日曜日

言葉でつくられてしまうイメージ

子育てに関する講演を放映するテレビ番組で
金田一秀穂氏が、
イメージが言葉の影響を受けてつくられてしまうことを
話されていた。

そこで語られていた例は、
刺身という言葉と「死んだ魚の生の肉」という言葉の比較であった。

同じものを言い表しているにも関わらず、
両者から受けるイメージは大きく異なるものとなる。

言われるまでもなく、初めに言葉ありきでイメージが形成される。
そのものを捉えるときに、言葉によって形成されてしまっているイメージを
拭い去るような努力も時として必要になる。

立場を表す
企業人
大学生
高校生
などなど

そもそもそういう区分けがあったわけでもないのに、
フリーター
ニート
引きこもり
などなど

単語をあてはめただけで分かったつもりになることは避けたい。

2009年7月25日土曜日

ポケットティッシュはメディアである

よろしくお願いしますという呼びかけとともに
街頭で配られているポケットティッシュ
そこに入れられている広告こそが本当に配りたいものである。

ポケットティッシュが配られている風景を街なかではあたりまえのように見かける。

広告入りと分かっていても、もらって損はないと思う人は、それを受け取る。

そもそもは広告を手渡すのが目的なので、
できるだけお金をかけずに、でも受け取ってはもらえそうなものを配る。

タダですよと言う顔をしながら、実際には広告を見せられていまう仕掛けになっている。

CMが挿入されているテレビ番組は、
広告との関係を考えると、
街かどで配られているポケットティッシュと
同様のメディアであると言える。

2009年7月16日木曜日

ブログの更新が怠っているのは

仕掛屋タマゴロウのサイトをつくろうとして、
骨格はできた。

もうちょっとコンテンツを入れないとどうにも公開はできない。

そこで留まっている状態だと、ブログに何かを書く気にならない。

たとえば、お薦めの本については、新たなサイトのお薦めの項目に入れようかと考える。

というようなことで、10日ほど更新をさぼっている状態が続いている。

2009年7月6日月曜日

この先のメディアのあり方を考えるための新書本3冊

3冊同時に一気に読んだ。
どれもメディアというもののあり方について考えさせてくれる本として、
お薦めできる。

『映画にしくまれたカミの見えざる手』 谷國大輔 氏著 講談社α新書261-1C

映画の見方が変わるかもしれない。
地域活性化のヒントが得られるかもしれない。
時間をかけることの意義を再確認できるかもしれない。
お金のかけ方について再認識できるかもしれない。


『社会的な身体』 荻上チキ 氏著 講談社現代新書1998

今のお笑いブームの本質をとらえて説明してくれている。
メディアというもののとらえ方を示してくれている。
メディアを社会的身体のありように関わるという主張に納得させられる。
世の中が常に変化していくものであることを再確認させてくれる。


『ルポ 米国発ブログ革命』 池尾伸一 氏著 集英社新書0496B

アメリカでのルポを中心にブログが社会に及ぼす影響について示されている。
アメリカにおける選挙に与えた影響
イラク戦争の報道
今後のジャーナリズムのあり方
著者が歩いて得た情報が多く載せられている。

どの本も、最近の社会の動向を捉えるヒントを与えてくれる。
どの本からも、著者の情熱が伝わってくる感がする。

一気に、面白い3冊に出会えて良かった。良かった。

2009年7月4日土曜日

そうじをして気づく、自分の磨き方について

洗面台の水あかを落とすのに2時間以上かけてしまった。

すべて落ちはしなかったものの、かなりきれいににはなった。
それでも、著しく黒ずんでいた所は、ある程度の黒ずみがそのまま残った。

日々、水を拭きとるようにしていれば、水あかがこびりつくのは防げるのだろう。
毎日、こまめに手掛けることの重要性を再認識させられる。
なかなか落ちない水あかと戦いながら、
日々の積み重ねが、しっかりしたものとなっていくことについても再認識させられた。

細かい繊維素材のスポンジでこすっていてもなかなか落ちない。
途中から、研磨剤入りの洗剤を使うと、
それまで以上に、少なからず汚れが落ちていく様子が目に見えるようになった。
変化が分かるようになると、もう少し続けて掃除しようという気が出てくる。

自分の関わることが、何らかの影響を及ぼし、変化の様子が見て取れるとき、
人はやる気を出す。そういったことの再確認もできた。

軽くこすっただけでは、なかなか落ちず、
強くこすりつけて、摩擦力を大きくした方が、汚れが落ちる様子が目に見て取れる。
あまり負荷を書けない状態を続けても、大して効果はなく、
ある程度の負荷をかけた状態を保ち続けた時に効果が積み重なっていく。
そういう学習効果や成長していくためのトレーニングの効果についても
考えさせられた。

洗面台の前で2時間格闘し続けたが、
PCに向かうときよりも、より多くのいろいろなことを考える機会を得たのかもしれない。

2009年7月3日金曜日

『景気って何だろう』ぐらいは、読んでおきたい

『景気って何だろう』 岩田規久男 氏著 ちくまプリマー新書094

景気とは何か?
インフレにデフレに公共投資に設備投資
為替の変動による影響は?など
景気に関わる基本的なことがらについて解説されている。

まずは、景気対策を
というような発言をしたり、
そういう発言に対する賛否を考えるのなら、
ぜひ読んでおきたい一冊。

プリマー新書にしては、
少し説明の仕方が、用語解説的で、難しく感じられる。
ときおり触れられている身近なことがらへの事例が、
より多くあればよいなと感じた。

とにもかくにも、
景気という言葉についての基本が学べる本であることは、
間違いない。

まもなく行われることになる衆議院選挙での投票にあたって、
マニュフェストを読むためには、
ここに書かれているような知識は、最低限、必要なのだろうと思う。、

2009年7月2日木曜日

『野球人の錯覚』に教えられる 思い込みの誤り

『野球人の錯覚』 
加藤英明氏と山崎尚志氏の2人のファイナンス学者が書かれた本
東洋経済新報社 刊

ノーアウトでヒットを打たれるよりもファーボールで歩かせた方が点を取られる。
チャンスを逃すとピンチになる。またはその逆。試合には、流れというものがある。
戦術として、バント、ヒットエンドランは有効か?

野球の試合の解説者が語られることの多いコメントについて、
野球観戦しているときに、何となく感じている印象について、
統計的な分析を行って、その真偽について述べられている。

なんとなくの印象により思い込んでいることが、
いかに不確かなものなのかということを教えてくれる。

ジンクスの真偽、それを検証してくれている本である。

2009年7月1日水曜日

『いま、ここからの映像術』は刺激を与えてくれる

いま、ここからの映像術  近未来ヴィジュアルの予感

瀧健太郎氏+編集部 フィルムアート社刊

しっかりやろうよという強烈な想いが伝わってきて、
映像製作のことを考える上での刺激を受けることができる一冊

今後、映像をとりまく世界がどのようになっていくかは予想がつかないが、
面白いものとなっていく道は、いくつもあるという気にさせられる。

映像制作における啓発の書であるといえる。

後ろの章で、さまざまな作家のスタイルについて紹介されている中には、
イームズ夫妻のことにも触れられている。
個人的には、これから先が面白そうだと思う一方で、
イームズ夫妻の作品のことなどを考えると、
機材の性能等が発達していようが、映像作品のあり方については、
昔も今も、大して変りないようにも思えてもくる。