2012年5月28日月曜日

経済学の基本などが学べる訳書3冊 面白かった

 週末に読んだ3冊の本

どれもとても面白い視点でものごとをとらえて書かれています。
これらの本を読むと、世の中の見方が少し変わってくるかもしれません。
これらの本からは、日々の取組に対して、ひと工夫加えていくヒントが得られます。
どれもお勧めできる本です。

『この世で一番おもしろいミクロ経済学』
ヨラム・バウマン 氏 著  ダイヤモンド社

漫画のようなイラストでミクロ経済学の基本的な考え方を教えてくれます。
ノーベル賞を受賞した経済学者がどのような理論を提唱していたのかなども知ることができます。
原書で読むとより面白いかもしれません。

『日常生活の疑問を経済学で考える』
ロバート・H. フランク 氏 著

さまざまな日常的な出来事において、なぜそうなのかという理由を述べてくれます。
やっぱりそうだよなとか、なるほどそうだったのかとか、いろいろ考えさせてくれます。
経済学的な視点を持ってものごとを観るということがどういうことなのか、学べます。

『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
デイヴィッド・ミーアマン・スコット  氏 著  ブライアン・ハリガン  氏 著

ライブを中心に据えて活動するアメリカのバンドの取組にマーケティングを学ぶという
とても面白い観点から書かれている本です。
何を重視して、何に重点をおいて活動していくべきなのか、具体的なヒントを与えてくれています。

2012年5月23日水曜日

教育について論じるときの最大の問題点

教育について論じるときの最大の問題点

教育について論じるときに最も陥りやい罠は、
論じている本人たちが、すでに学ぶ時期を終えていると勘違いすることです。

人は、常に学び続けて成長しています。

それを忘れて、
学校に通う人が学び、卒業した人は学ばないというイメージに染まる人がいます。

学ばない大人が、子どもの学びを語っている場合ではなく、
そういう大人は、自らがどのように学んでいくかということに、
今一度向き合ってみるべきだと思います。

子どもに本を読めという前に、大人が本を読みましょう。

もし、子どもに将来のことをしっかり考えろというのであれば、
自分の将来のことをしっかり考えましょう。

大人も、子どもも、
日々学び続けることに喜びを感じることができるような世の中に
少しずつでもしていきたいと考えています。


2012年5月22日火曜日

『フューチャーセンターをつくろう』 帯のとおり ファシリテーター必読

フューチャーセンターをつくろう
野村恭彦 氏 著
プレジデント社

帯に、未来志向のファシリテーター必読の書!と掲げられていました。

ファシリテーターの在り方、新たなものごとを生み出す会議の方法にとって、
何を踏まえておくべきかという根本的なことを示してくれている本です。

まさしく、ファシリテーターを目指す人、その役割を果たそうとしている人には、
必読の書であると言えます。

書名にあるフューチャーセンターは、施設そのものの名前ではなく、
そういった機能を持つ場のこととして、書かれています。

さまざまな場面で活用した方がよい方法が具体的に書かれています。


ヒーローが何かを変えてくれるのでは?
というような考え方は、この本にあるフューチャーセンターの思想と相反すると
著者は、断言されています。

こういう本が多くの人に読まれ、
その内容に共感した人が一人でも多く活動し始め、強力なカリスマ性を持ったヒーローの登場などに決して期待することなく、
みんなで考えながら面白い社会をつくっていくようになることに期待します。

2012年5月16日水曜日

短大教員の活動は ハードボイルド

研究者として、じっくりと研究に打ち込むという活動を
(実際には、フィールド調査あり、実験ありで、そうとも言えませんが)
仮に、安楽椅子探偵であると位置づけると、
短大教員の活動は、まさしく、ハードボイルドです。

研究室にこもって熟考するというよりは、
駆けずり回り、這い回り、いろいろな人と接する中で、
ものごとの解決の糸口を探り当てたり、本質に近づいていきます。

忙しいけど、面白い。

短大教員の活動は、ハードスケジュールなどと捉えるのではなく、
ハードボイルドという姿勢で、常に本質を見極める努力をしていきたいと思います。

2012年5月13日日曜日

青春のパフォーマンスに湘北短大生が出演

5月12日の第4回 青春のパフォーマンスで
湘北短大のダンスサークルの学生4名が踊ってくれました。

ふだん踊っている雰囲気とはかなり異なる場面で、
生き生きと踊ってくれました。

踊っている最中よりも、
番組の最後のインタビューの受け答えの方が、緊張している様子でした。
司会の小塚ツルギさんがうまかったこともありますが、
そのインタビューの答え方や答える内容でも、いい雰囲気をかもし出していました。

厚木伊勢原ケーブルネットワークのあゆチャンネルにて、
あつぎ青春劇場の1時間番組として、複数回放映されますので、
厚木市内の契約者の方々には、
その様子をぜひ見ていただきたいと思います。
放送日は、5月15日、17日、29日、31日です。

たまたま、出身高校の先生も見に来ていただけていて、
一部の学生は、恩師との久々の再会も果たせたようでした。

他のサークル、他の大学の学生さんや高校の生徒さんなど、
さらには、小中学生の皆さんなど、
日ごろの練習の成果を披露する場として、
日々の活動の宣伝告知をする場として、
あつぎ青春劇場という舞台を活用していただければ良いと思います。

2012年5月6日日曜日

「当事者」の時代 で示された『マイノリティー憑依』

「当事者」の時代
佐々木俊尚 氏 著
光文社新書569

弱い立場の人、被害者、そういう人に成り代わって、ものを考え、意見を述べる。
自分自身が責任ある立場に身を置くことなく、居心地良く生きる。
そういう行動の仕方を『マイノリティー憑依』という言葉で表現されています。

この本では、
社会で生きていくために、何から逃げてはいけないのかということを的確に示してくれています。

『マイノリティー憑依』に陥らないように、常に自らの言動や行動を確認する必要がありそうです。

事件や事故について報道されていることがらに、
いくつもの違和感を覚えていた私自身にとって、
この本は、ひとつの解答を与えてくれました。

神道との関係については、唐突に感じましたが、
新聞記者の内実、第二次世界大戦以降の日本の戦後史から、
『マイノリティー憑依』というとらえ方が導き出されてくるストーリーには感心させられました。

この本では、現状を認識した後、
ではどうしていけば良いのか?という答えは示してくれていません。

それこそ、当事者となって、各自が考え、行動していかなければなりません。
困難な局面に立たされていることを知ると同時に、
面白い世の中に生きていることを確認できました。

500ページ近くのひときわ分厚い新書本です。
ぜひ多くの人に読んでもらいたいと思います。
多く売れた時に、
既存メディアが、この本をどのように捉えて紹介するのか、
楽しみです。



2012年5月1日火曜日

因果の鎖をどこまでたどればいいのか?

バスツアーの事故の報道が、この2日間、テレビで多く放映されています。
法律上、問題はなくても安全性を軽視していたと指摘する声も伝えられています。

格安バスツアーをテーマにした番組を放映したことのある放送局では、
安全性についての検証をしないまま、
かつて、
安くてお得なツアーがあると紹介するような番組を放映したことがあることについて、
その姿勢を見直さなけらばならないとは考えないのでしょうか?

と、こんなところで独り言を書いて、何かが変わるわけではありませんが、

「考える力」は、単に学生に求められているものではなく、
大きな組織の中で仕事をしている一人一人 、
日々、情報を受け取って生きている一人一人が持つべきものです。