2009年12月30日水曜日

『一箱古本市の歩きかた』この本は世の中が面白くなることの予告編

『一箱古本市の歩きかた』
南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)氏 著  光文社新書433

たまたま見ていたNHKのBSの番組で、知った本

本をとりまくユニークな活動が数多く紹介されています。
世の中が面白くなることの予告編のようです。

インターネットにより個人が情報発信することが容易になっていることが、
一箱古本市というユニークな活動の後押しをしているように思えるところに
興味を覚えました。

紹介されている数多く事例に対して、
来年から私自身が深く関わって始めようとしている活動に通じるものを感じます。
その活動において、この本に掲載されている方々とリンクできれば良いなと思っています。

2009年の暮れに、とても面白い本に出会えました。
来年が面白い年になる予感が強まりました。

お金は役に立つのでしょうか?



問題5.お金は役に立つのでしょうか?

こたえ?
お金は何に使うのか?何と交換するのか?

欲しいものと交換する。
自分でできないことを人にしてもらう時に使う。
とりあえず今は必要ないのだけれど。後々必要になるまで持っておく。

お金は、何かと交換できるものであり、その交換を保留できるもの。
そういう役割を担っているという点で、お金は役に立つ。

でも、お金と交換することなく、手に入るものもたくさんある。

2009年12月29日火曜日

キャリアという言葉は轍を意味するものですか?


問題4.キャリアという言葉は轍を意味するものですか?

こたえ?
わだちにたとえられることが多いキャリアという言葉。
確かに、そう考えるとイメージしやすい。
過去となって決まってしまったものは、変えることができず、
それが轍のように結果として残っていく。
未来は、不確定なもので、どうなっていくかは分からず。
行く手に決まり切った線路のようなものはない。

2009年12月28日月曜日

運命は決まっているものなのでしょうか?


問題3.運命は決まっているものなのでしょうか?

こたえ?
過去に起こったことを変えることはできず、
これから未来に起こることは、その気になれば変えることがきる。

過去は変えることができず。未来は変えることができる。
運命は、変えられる未来から変えられない過去となっていく中で、
確定したものになっていく。
運命に縛られてしまって自由を失っていると感じる人は、
これから先の未来において、
変えられるものを発見し、変えていくように努めた方が良い。

2009年12月16日水曜日

「生活を哲学する」 示唆に富む一冊

生活を哲学する 
長谷川宏 氏 著  岩波書店

双書 哲学塾の一冊です。

生活と哲学という相いれなさそうな概念をつなぐことが試みられている
講義録です。

著者は、全共闘運動に参加した後、
私塾の経営をしながら哲学を続けてこられた経歴の持ち主です。

子育てや塾における合宿などを通じて、
生活に根差した活動の中で、論考を重ねてこられたことが伝わってきます。

大衆というものの捉え方、
社会における 晴れ の場の必要性など、
これから先、個人個人が社会の中でどのように生きていけば良いのか
という点について、
多くの示唆に富んだ一冊です。

2009年12月13日日曜日

今って、いつからいつまでのことでしょうか?


問題2.今って、いつからいつまでのことでしょうか?

こたえ?
今は今です。と言い終わった時点で、今は今です。といったときは、過去?
今何してると聞かれ、今何してると聞かれている。とは答えない。

今歩いているところ。
今は仕事中。
今は学校で学んでいる。
今は一人暮らしをしている。
今は家族4人で暮らしている。
今は入院生活をしている。

いろいろな今がある。

自分のもつイメージがはっきりしている。
はっきりしたイメージを持てる期間を今だと感じることができる。

2009年12月7日月曜日

人生のゴールはどこにあるのでしょうか?


問題1 人生のゴールはどこにあるのでしょうか?

こたえ?
人生のゴールが、この世を去るときなら、
あわただしくゴールに向かう必要はない。

人生の目的は、ゴールにたどり着くことじゃない。
ゴールにたどり着くまでの道のりを楽しむことこそが人生の目的。

道のりが長いことが良いわけでもない。
毎日繰り返しているような日常を楽しむことこそが重要。

2009年11月27日金曜日

『自由をつくる 自在に生きる』は自由な本

『自由をつくる 自在に生きる』
森博嗣 氏 著  光文社新書0520C

拘りなく生きることについて、
さらりと本質的なことがらが書かれています。

行間が広く、文字数が少ない。
あえて付け加えたりされなかったそうです。
ということ自体からも著者が自在に生きていらっしゃることが
感じられます。

ごくごく当たり前のことだけれど、
誰しもがついつい思い込みなどによって気づかないこと、
そういうことについて意識を向けさせてくれます。

就職活動中の学生にも、就職活動のマニュアル本などを読む前に、
こういう本を読んで、まずは考えてみるということを進めたいと思います。

2009年11月16日月曜日

『キュートな数学 名作問題集』は本当にキュートです。

『キュートな数学 名作問題集』
小島寛之 氏 著
ちくまプリマー新書115

小島氏のファンとなり読みました。

数理的なモデルで現実的なことがらを解き明かす面白さ
その面白さを伝えてくれている本です。

数学の研究の道半ばで、予備校の教師をし、その後、経済学者となったという
その著者の経歴が、こういう本を生み出すことにつながっていると思えます。

これまた知的好奇心を刺激してくれる一冊です。

ちくまプリマー新書の一冊なのですが、
ぜひ、ビジネス書の棚の近くに並べられて、
多くのビジネスマンと称する人に買っていただきたいと思います。

それにしても、ちくまプリマー新書には、はずれが少ない!

『使える!経済学の考え方』  知的好奇心を揺さぶる一冊

『使える!経済学の考え方』
小島寛之 氏 著
ちくま新書740

幸福 自由 平等 正義
あいまいかつ抽象的な概念化と思われるものが、
経済学の数理的モデルによる定義づけについて論じられている。

数理的なモデルを使って社会現象を読み解く面白さが伝わってくる。

数字合わせではなく、原理から説き起こさなければならないという
著者の姿勢が明確に示されていて、そのことにも強く感銘を覚える。

こういう本を多くの大人が読むと
もっと社会は面白くなるのになあと思う。

もし、高校生の時に、この本に出会っていたら、
大学で経済学を学びたいと思ったかもしれない。

経済学には文系ではなく理系の要素があるとかないとか、
そういうつまらない話をしているような人は、
絶対に読んだ方が良い一冊。

2009年11月15日日曜日

『社会学にできること』 大人が学んだ方がいい

『社会学にできること』 
西研 氏 と 菅野仁 氏の対談
ちくまプリマー新書122

自分と社会をつなぐための入門書。
と帯に記載されているが、その記載どおり、
個人というものと社会というものの関係をどうとらえれば良いか、
対談を通じて示されている。

社会学という学問の位置づけを考えるための基盤を与えてくれる。

大学生、そして社会人と称される大人が読んで
学んだ方が良いと思える一冊。

プリマー新書として出版されているが、
中学生には少々難しいかもしれない。

高校の社会の授業などで、
こういう本の中身について議論するようなことができれば、
きっと楽しく、意義ある学びの時間が形成されるような気がする。

ちくまプリマー新書には、 
大人が読めば良いと思える本がたくさんある。
プリマーという言葉に惑わされることなく、
たくさんの大人が読んでくれることを願う。

2009年11月14日土曜日

『ゴールデンスランバー』を一気に読みました。

伊坂幸太郎氏のゴールデンスランバー(新潮社)
面白すぎて、一気に読んでしまいました。

私自身は、
ベストセラーとされているものを積極的には読むことをしません。
が、この本はベストセラーであっても、お薦めできる本です。

これまでの伊坂作品と同様に、さまざまな話の部品が、
見事につながっていという構成になっています。

私には、
仕組まれた組織と
縁によるつながりとの対決が描かれている作品に思えました。

権力やマスメディアについての感じさせ方も巧妙です。

あり得ない話なのに、あってもおかしくはないかのような現実味が伝わってきます。
それは、著者の土地勘のある仙台を舞台にして描かれていることにもよるのでしょう。

すでに映画化も決定しているようですが、
この小説の持っているリアリティーを映像にしてもなおかつ表現できるのか?
結構難しいのではないかと思います。

映画にはあまり期待しませんが、
虚構がリアリティーをもつことの面白さを、この小説からは十分味わうことができます。

2009年11月9日月曜日

厚木の大道芸のイベントで仮装

まったくの素人であるものの
大道芸のイベント当日に
任天堂のゲームのキャラクタと似た服装で歩いていると、
あちこちで、○○オだと声をかけられました。
何の芸もないので、スタスタと歩くだけでした。
予想以上に指摘されることが多く結構恥ずかしさもありました。

でも

見て楽しむだけの大道芸の祭りではなく、
参加者がみな、普段とは違う格好で歩いけば、
フェスティバルとしての盛り上がりが一気に高まるであろうことと
確信しました。

来年は、仮装して歩く人の人数を一気に増やしたいと考えています。

2009年11月3日火曜日

『リフレクティブ・マネジャー』は、学びのあり方を示す一冊

リフレクティブ・マネジャー
光文社新書
中原 淳 氏 と 金井 壽宏 氏 のお二人が
セッション形式で原稿を書かれている本

この本の書かれ方自体も、これからの学びの形を示唆しているように思える。

私自身、人は学びながら生きていくものだと強く思っているが、
著者のお二人は、すでに、
社会人の学びの場についての研究や実践をかなり精力的に進められている。

ここで紹介されている
ラーニングバーには、ぜひ参加させていただきたいと思う。

この本に書かれているようなことに、多くの人が気づきはじめ、
いくつもの有意義な学びの場が生まれ、
世の中が結構面白くなってくるのではないかという
予感がする。

2009年10月29日木曜日

『ザ・ギバー』復刊プロジェクト 応援しています。

『ザ・ギバー』復刊プロジェクトというプロジェクトがあります。

「会議の技法」という本を書かれ、
ライティング・ワークショップやリーディング・ワークショップといった
学びの方法の実践についてエネルギーを注がれている吉田新一郎さんが
進めていらっしゃいます。

本を出版するにあたって、協力者を得ていくということ自体が、
ひとつのワークショップかもしれません。

本という形になって、手に取ることができるようになることを楽しみにしています。

少しでも興味を持たれた方は、以下のリンク先のサイトへ

『ザ・ギバー』復刊プロジェクト
http://thegiverisreborn.blogspot.com/

2009年10月25日日曜日

街角インタビューの映像に注釈をつけるべきだ

通販の番組で、健康器具やサプリメントなどについて、
その効果らしきものを語るインタビュー映像で、
これはあくまで個人の感想であり・・・という
申し訳程度の注釈が示されている。

効果があるという強い印象を与えておきながら、
言いわけを小さく表現するという姿勢には、誠意が伴っていない。

しかし、街頭インタビューの映像には、そのコメントすらない。

街角インタビューの映像を安易に放映しないように努めるべきたと思うけれど、
もし放映するのであれば、

これは街角でインタビューにたまたま答えてくださった方のご意見です。

と大きな字幕を入れるべきだ。

2009年10月10日土曜日

私のキャリア教育の定義を書いておくことにします。

キャリア教育について日々考える中で、
私自身は、キャリア教育というものを
次のように定義づけることが
ふさわしいのではないかと思っています。

キャリア教育とは
・学ぶことと生きることの連続性
・個人と社会の関係性
この二つを伝えることにある。

2009年10月5日月曜日

『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』を見つけた。

売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方
竹内謙礼 氏 著  日経ビジネス文庫

数年前に出された本が文庫化されたもの

あとがきで述べられているように、
著者自ら、文庫化する際に読み返してみたところ、
付箋を貼る重要なポイントが何か所もあったということです。

まったく、その通りで、いくつもの重要な示唆がなされている。

キャッチコピーというものは、
誰もが作ることができるもので、
誰しもが作らざるをえないものだということを、
はっきりと教えてくれる。

試しに、この本のキャッチコピー案を1つ作りました。

『たったの714円。ノウハウつかんで、
今日からどんどんキャッチコピーがあなたにも書ける。』

2009年10月1日木曜日

まだまだ続く木造耐力壁ジャパンカップ

今年で12回目の開催を迎えた木造耐力壁ジャパンカップが
無事終了しました。

この12回目を節目として、
一旦このイベントを終える計画であったものの、
出場者の皆さまの熱意に支えられ、
引き続き次年度以降も行っていくことになりました。

いろいろな耐力壁の工夫の効果を試すことができる。
頭で考えたことと、実際に起こることの違いを認識できる。
他のチームの様々な工夫を参考にできる。

そして、
木造耐力壁に関わる、施工者、住宅メーカー、建築家、構造設計者
そして、木造や木質構造についた学ぶ学生などの人的交流も図ることにできる。

など、
このイベントの持つ意義が大きいことを再認識しました。

継続していくにあたって、
具体的にどのような運営方法をとっていくかということは
現時点では未定ですが、より面白い形にしていくことに、
助力したいと思っています。

2009年9月26日土曜日

富士山静岡空港の活性化のための提言

空を飛ぶ喜びを見つめなおし、
富士山に一番近い空港であることのメリットを活かせば、
富士山静岡空港は使える。

*************************************************************
日本航空の行く末が見えない。
開港したばかりの富士山静岡空港の行く末もまた見えない。

誰かがとこかで提言したり、計画したりされているのだろうか?

航空機は目的地に早く行けることがメリットではあるが、
業界関係者は、それ以外のことをしっかり考えているのだろうか?

機内サービスや空港のショッピングセンターの内容
そういうものに目が行きすぎていないだろうか?

航空機に搭乗する最大の喜びは、空を飛ぶということだ。

実現させるには、おそらくさまざまな困難が伴うのだろうが、
富士山静岡空港と、その名に富士山が付いているのだから、
それを生かさない手はない。

富士山静岡空港を離発着する便は、
すべて富士山の山頂近くを1周するという提案はいかがだろうか?

空港のサイトのトップには、
航空機の窓から間近に見える富士山の写真や動画が見られるようにしておく。

その様子が知れ渡ってくれば、国内のみならず海外からの搭乗者もきっと増える。

日本航空も富士山静岡空港の発着便をなくすどころか、
増やしたくなるかもしれない。

上空から富士山を間近に見ることは、
新幹線からではできない。

富士山静岡空港
窓からの風景の重要性を再認識しすれば、
日本で一番人気の空港になることも夢ではない。

2009年9月24日木曜日

『コミュニティを問いなおす』は未来の姿を描いてくれている

『コミュニティを問いなおす』
広井良典 氏 著 ちくま新書800

つくづく、この書の著者の広井氏は頭のいい人だと感じる。

個人が社会の中で生きていく上で何が重要なのかということを、、
コミュニティというキーワードを踏まえて浮き彫りにしてくれている。

これまでの哲学や社会学、そして宗教の根底にある考え方などを紹介し、
それに対する考察を加えることにより、これからの方策を考える上での方向性を示してくれている。

今、まさしく、社会において誰しもが考えるべきポイントが描かれている。

情報量も多く、読みごたえのある一冊です。

2009年9月20日日曜日

日本国民必読の書 テレビは見てはいけない

テレビは見てはいけない
苫米地英人 氏 著  PHP新書629

この本は、ぜひ、多くの人に読んでもらいたい。
ぜひベストセラーとなって売れて欲しい。
しょうもない番組を見る人が激減し、しょうもない番組が消えていくきっかけとなって欲しい。

テレビのことだけが書かれているのではなく、
サブタイトルに脱・奴隷の生き方
とあるように、いつしか奴隷的な生き方をしている人に、
そのことを気づかせ、そこからぬか出すための方策を教えてくれる福音の書である。
ぜひ、ベストセラーとなって、多くの人の目に触れるものとなって欲しい。

ちなみに、
その逆に
「自己プロデュース力」という新刊書を書店で見かけたが、
こういう安易につくられた本が売れてしまうようなことだけは何としてでも避けたい。
書店で、手にとって、パラパラとめくっただけで、価値がないことはすぐに分かる。
間違っても、こういったたぐいの
言葉を大事にして作られていない本を買わないようにしたい。

「自己プロデュース力」を買う金があるのなら、そういう人には、
なんとしてでも、
「テレビは見てはいけない」を先に買って読むことを強く勧めたい。

2009年9月17日木曜日

みんなが考える世の中になりつつある?

政治家主導、国民主導の政治をなすために必要なことは、
結局のところ、国民と言われる一人ひとりが「社会について考える」
ということに手を抜かないことだ。

答えがないことや、調整困難で決断しない限り次へ進めない問題などに、
誰しもが逃げることなく向き合っていかなければならない。

そうなりそうな気配が見えてきて、
世の中が面白くなっていくかもしれないと、
少し期待できる。

一人ひとりが考えていく世の中にするためには、
メディアも、考える材料を提供していかなければならず、
より一層、取材や調査に重きをおく姿勢を持つ必要がある。

はたして、マスコミ各社において、
そういう姿勢がしっかり保たれるようになっていくだろうか。

それについて少々心配なのは、
新政権の新閣僚の会見時に、司会者からの指示が再三あるにも関わらず、
社名と氏名を名乗らずに質問される記者がいらっしゃること。

世の中を面白くしていくためには、
政治家のみならず、さまざなな立場にいる人々が、自分の足元を見つめて、
なにげなく続けてきた慣習を疑い、見直していかなければならない。


記者会見の質が、この先もっと向上していくようにと、
記者の方々の奮闘を期待します。

2009年9月14日月曜日

クローズアップ現代 希望学

NHKの番組「クローズアップ現代」で、希望学について取り上げられていた。

希望とは何か?
という質問に対して答えることは難しくなく、
私自身は、希望とは、不確定な未来に対する期待感であると捉えている。

希望を持つには、
未来が確定的であると感じられてもダメだし、期待感がなくてもダメ。

確率的に損をすると分かっていても、
ギャンブルにのめり込む人が多いのは、
そこに希望の幻影を見ているためだと想像する。

個人個人が幻影ではない希望を見いだすために、
いったいどう生きていけば良いのか?
この質問についての答えることは簡単ではない。
そもそもこの質問に対する模範解答はなく、
誰もが、不確定な未来に向かって、
日常生活に対する期待感を生み出す工夫をしていくしかない。

私自身は、その工夫をしていくという行動の仕方を
生活プロデュースという単語でイメージできるように思っている。

2009年9月13日日曜日

残るべきものが残るべきものとして残っているという事実

比喩が巧に使われていて感心させられる歌。
百人一首や万葉集など、古来から語り継がれたものに多く含まれている。

今、新たに作られている歌では、
伝えたいことをそのまま単語に置き換えただけの歌詞に
多く出くわすように感じる。

残っているものの良さ
時代を超えて存在し続けているものの良さ
というものがある。

近年、新たに建てられている建物が、
この後、何年建ち続けるのかは分からないが、
1000年を超えて残っている建物と比べると、
年月を経ていないという点において、
存在感の違いという壁を残念ながら乗り越えることはできない。

2009年9月11日金曜日

『ビジネス・インサイト』を読み返してみた

ビジネス・インサイト 創造の地とは何か
石井淳蔵 氏 著
岩波新書1183

創造的に問題解決がなされる仕組について分析されていて、
具体的にどうすれば良いのかというヒントまで書かれています。

改めて読み返してみて、
この本には、今の社会を面白くするためのヒントが、
はっきり書かれていることを再確認しました。

この本がさらに売れて、
ここに書かれているコミュニケーションの捉え方や価値の見いだし方が、
できるだけ多くの方々に広まっていって、
いろいろな場所で、面白い動きが出てくることに期待しつつ、
自分自身も仕掛けていきたいと思います。

2009年9月9日水曜日

読みながら身震いした平野啓一郎氏の短編小説

滴り落ちる
時計たちの波紋

平野啓一郎 氏 著
文春文庫

伊坂幸太郎氏のお薦めの本として、
仙台駅前のロフトの中のジュンク堂にあったので購入した。

閉じ込められた少年

たった6ページの短編小説。何度遂行されたのだろうか?
どうやってこういう構成に行きついたのだろうか?
予想しえない展開に、途中から身震いした。

その次の短編も身を震わせる思いで読んだ。

瀕死の午後と
    波打つ磯の幼い兄弟

2つの物語に共通する人の運命が導かれていくような展開
その中で時とともに変化していく人の気持ち
それらが具体的なことがらの描写の上で形となっていく。
こういう情感を持った小説も、これまで読んだことがなかった。

2009年9月7日月曜日

何にコストをかけて、お金を回して、幸せを生み出すか

何にお金を使うかということを考えるとき

エネルギーを無駄に使いすぎることなく、
みんなで楽しく生きていこうとするとき

エネルギーが必要なものに対するコストを抑えて
人が働くサービスそのものへのコストをかける
そういう発想でものごとを考えなければならない。

技術、技、才能、努力など、無形のものに多くのコストをかける必要がある。

地域マネーというものは、
無形のものに支払うコストを明確にして、
人々の活動を活性化させる仕掛けだといえる。

地域マネーという形でなく、
税金そのものが、
無形のものに対して、
もっと注がれる必要があるのかもしれない。

企業の利潤を生む仕掛けについても、
無形のものに支払うコストを認識し、
そこにコストをかけていく姿勢を持つことが
重要であるのかもしれない。

無形のものにコストをかけることの重要性
そもそも幸せというものが無形であるのだから、
その重要性について疑う余地はない。

仙台はいいところ メディアテークとケヤキ並木


8月28日 仙台を訪れた。
仙台メディアテークの柱と定禅寺通のケヤキ並木の枝ぶりとの対比を
面白く感じることができた。
ケヤキ並木がライトアップされた時の風景をぜひ見てみたいと思う。

仙台はいいところ ジュンク堂書店 仙台ロフト店

ジュンク堂書店 仙台ロフト店には、
伊坂幸太郎書店という棚があります。

伊坂氏の著作物はもちろん、
伊坂氏お薦めの本が、伊坂氏のコメントと共に並べられています。

さすが、伊坂氏の地元、仙台。

伊坂ファンは、ぜひ足を運んでみてください。

仙台はいいところ JAZZ SPOT Count


8月28日 仙台を訪れました。
ふと立ち寄ったJAZZ喫茶 Count
ひさびさにレコードの音を大きなスピーカーで感じました。
身体に響く感じが懐かしい。
再び仙台に行った折には立ち寄りたいと思う店です。
ぜひ、こういう店が残り続けて欲しいと思います。

2009年9月6日日曜日

仙台はいいところ カフェ SAMURAFU


8月28日 仙台を訪れました。
ケヤキ並木のある定禅寺通沿いのカフェを発見しました。

甘味がメニューにあり、日本酒もあるという小さな店です。

近くにあれば常連客になりたい。
そう思わせる雰囲気のなる店です。

利己的な動機を利他的な行為にする 変換装置は?

答え 公営ギャンブル 宝くじ パチンコ

久しぶりにブログを更新しますが、
ふと通りかかったパチンコ屋さんの開店前の行列を見て、
改めて感じたことをメモしておきます。

2009年8月19日水曜日

『間違いだらけの教育論』は本質を捉えている

『間違いだらけの教育論』 諏訪哲二 氏著 光文社新書416

この本は、言葉というものにしっかり向き合って書かれています。

教育について言及されている方々の意見を分析する中、
それぞれの教育についての考え方の本質をあぶり出してくれています。

著者は、
学校において「啓蒙」という意味での教育を避けることができないのだということを
明確に述べられています。

こういう本が多く売れて、読まれるようになってもらいたいと思います。
教育関係者はもちろん、
言葉に向き合わなければならないマスコミ関係の方々や
言葉をしっかり発しないとならない政治家の方々にも、
多く読まれることになることを期待しています。

政党を選ぶこと 放送局をこと その選択肢はあるのか?

選挙に際して、マニフェストの中身が重要で、
その内容を判断したうえで投票に望まないといけない。
そう大きく報じらていたにも関わらず、

比較のしようがないのか、
つっこみどころが多すぎるのか、
つっこみ様のないものなのか、

いつの間にか、誰かと誰かの一騎打ちであるとか、
選挙活動中に誰が何したとか、
そういう話題がテレビ番組では振りまかれている。

さらには、選挙の話題以上に国民にとって重要なことなのか、
麻薬、覚せい剤所持の事件の報道に、マニフェストの分析は吹き飛ばされている。

二度と戦争に突入することを避けなければならない。

終戦記念日に特集番組などが流されたりするにも関わらず、
マスメディアから流れてくる現在の情報に、さしたる選択肢がない。
右向け右、左向け左という具合に、軽く流されているような感じが伝わってくる。
報道(情報?)番組制作の関係者が自己欺瞞に陥らないのが不思議だ。
(もしかすると気づきながら、どうすることもできないのかもしれない?)

テレビ番組において、どの政党を選ぶか、
マニフェストの違いを見極めて判断しなければならないよ。
と言われても、
真面目に受け取る気になれない。
そういうことを言うまえに、
そもそも、放送局同士で何が違うのか、
局としての特徴を明確にしてもらいたいと思う。

麻薬、覚せい剤の話については、容疑者の拘留期限が来るまで報じない。
今月中は、徹底してマニフェストの中身の追求に全力を費やす。
そういう局が一つぐらいあってもよさそうなのに、
残念ながら一つもない。

もし、今のメディアが、国民が求める情報を報道する。
という姿勢をとっているとするのなら、
この国が再び戦争という事態に突入していくことがあっても、
何ら不思議ではない。

2009年8月18日火曜日

学んで、考えて、面白く生きる

日々、
学んで、しっかり考えて、面白く時間を過ごしていくことを
人生の目的であると考えると、
学校というところで毎日学び続けていることができてしまっていれば、
すでに目的の位置に達してしまっているかのように思える。

でも、
自立してその状態を作り上げなければならないことを思うと、
学校で学んでいるだけでは、まだ、目的の位置に達しているとはいえない。

学校という場所で、
日々、
学んで、しっかり考えて、面白く時間を過ごすというコツを身につけて、
さらに、社会という場において継続的に、その姿勢を貫いていきたい。

面白く時間を過ごしていくためには、
他の人との関わりが欠かすことはできず、
社会人として、学び続け、しっかり考えて、
面白くしていく生きていく工夫をし続けたい。

日々、
学んで、しっかり考えて、面白く時間を過ごしていくことを
人生の目的であると考えると、
その工夫をし続けていくこと自体が、目指すべき到達目標なのだといえる。

結局のところ、
人生における目標を達成する鍵は、
日常生活での学びの姿勢なのである、

2009年8月15日土曜日

調査する努力を惜しんで、専門家に聞くのだろうか

スポーツ新聞に書かれていることがテレビの情報番組で紹介されるたびに、
書かれているという事実を紹介しているのだと言わんばかりの開き直りの姿勢が
見えるようで、ため息が出てしまう。

それと同じような感覚が、コメンテーターとして登場する方々の話を聞く際にも生じる。
タレントと呼ばれる人が、各自の感想を語っているのは、
まだ適当に聞き流せるものの、
専門家と呼ばれる人のコメントについては、その内容のあいまいさに引っ掛かり、
いらだちを感じることすらある。

いったい何の専門家で、日々、何の研究をしている人なのか?
元なになに、というような肩書きの人が話をされている場面も見受けられるが、
その人は、今は何をされているのか?

そもそも、どんなことについても、限られた短い時間の中で、
ことの真相を分かりやすく伝えようという姿勢自体が、
間違っているのかもしれない。

分かりやすい部分だけを取り上げる。
本来分かりにくいものを分かりやすい形に曲解して扱ってしまう。
元から分かりやすいことがらだけを取り上げる。
分かりにくい段階まで立ち入らず、時間切れにして逃げる。
などなど
真実を追求するには至らないことになる。

複雑で理解しがたいことに正面から向き合い、
取材を重ねて、
その内容をできるだけ掘り下げて、
真実を捉えて伝えようとする姿勢

そういう姿勢を、
本来、マスメディアは持ち続けていないといけない。

2009年8月12日水曜日

サイトの入り口をリニューアル

サイトの入り口のページのリニューアル作業を終えた。
旅の始まりを迎えたような気分になっている。
新たに名刺を印刷したような気分でもある。
http://be-do-see.com/sky-tamagoro/

2009年8月11日火曜日

佐々木俊尚 氏 と 鎌田浩毅 氏 の仕事術比較

『仕事をするのにオフィスはいらない』
佐々木俊尚 氏 著  光文社新書413

『ラクして成果が上がる理系的仕事術』
鎌田浩毅 氏 著  PHP新書399

どちらも知的生産の技術を具体的に教えてくれている。
佐々木氏の本では、モバイルフォンを駆使することなどが紹介されていて、
鎌田氏の本では、クリアファイルに入れていく手法が紹介されている。

具体的な手法は異なっていても、
両者とも、時間の効果的な使い方について触れていて、
なおかつ、自立した生き方を示してくれているところが大いなる共通点である。

それぞれの仕事術を比較して読めば、自分自身の仕事術を確立するヒントが得られる。

2009年8月9日日曜日

面白半分じゃ ダメだ!

面白半分という言葉は、中途半端に共通するダメなイメージが伴う。

では、面白がってはいけないのかというと、そうではなくて、

もっと面白がらなくてはいけないものだと捉えたい。

「面白全て」

この心意気でいきたい。

遊びであろうが、仕事であろうが、
自分自身が関わっていくことに対して、
すべてを面白がる姿勢でありたい。

面白くない。つらい。退屈だ。などと感じているとき、
自分自身が「面白全て」の姿勢で臨んでいないことを
まずは疑ってみた方がいい。

で、この「面白全て」の心意気を持つこと
これというのが、
三昧の境地にあるということなのかもしれない。

2009年7月27日月曜日

「一流の思考法」は経験に裏打ちされた説得力のある一冊

一流の思考法
森本貴義氏 著 
ソフトバンク新書108

イチロー選手のトレーナー
シアトル・マリナーズのアシスタント・アスレチック・トレーナー
そして、
WBCの日本チームのトレーナーを務めた著者が、
日々の積み重ねや生き方の姿勢の重要性を教えてくれる。

文字も大きく、文章量も少なく、あっという間に読める一冊ではあるが、
ここにこめられているメッセージは非常に説得力がある。

自分の立ち位置を模索中の人、自分を見失いかけているように思う人には、
ぜひとも読むことをお薦めする一冊。

2009年7月26日日曜日

言葉でつくられてしまうイメージ

子育てに関する講演を放映するテレビ番組で
金田一秀穂氏が、
イメージが言葉の影響を受けてつくられてしまうことを
話されていた。

そこで語られていた例は、
刺身という言葉と「死んだ魚の生の肉」という言葉の比較であった。

同じものを言い表しているにも関わらず、
両者から受けるイメージは大きく異なるものとなる。

言われるまでもなく、初めに言葉ありきでイメージが形成される。
そのものを捉えるときに、言葉によって形成されてしまっているイメージを
拭い去るような努力も時として必要になる。

立場を表す
企業人
大学生
高校生
などなど

そもそもそういう区分けがあったわけでもないのに、
フリーター
ニート
引きこもり
などなど

単語をあてはめただけで分かったつもりになることは避けたい。

2009年7月25日土曜日

ポケットティッシュはメディアである

よろしくお願いしますという呼びかけとともに
街頭で配られているポケットティッシュ
そこに入れられている広告こそが本当に配りたいものである。

ポケットティッシュが配られている風景を街なかではあたりまえのように見かける。

広告入りと分かっていても、もらって損はないと思う人は、それを受け取る。

そもそもは広告を手渡すのが目的なので、
できるだけお金をかけずに、でも受け取ってはもらえそうなものを配る。

タダですよと言う顔をしながら、実際には広告を見せられていまう仕掛けになっている。

CMが挿入されているテレビ番組は、
広告との関係を考えると、
街かどで配られているポケットティッシュと
同様のメディアであると言える。

2009年7月16日木曜日

ブログの更新が怠っているのは

仕掛屋タマゴロウのサイトをつくろうとして、
骨格はできた。

もうちょっとコンテンツを入れないとどうにも公開はできない。

そこで留まっている状態だと、ブログに何かを書く気にならない。

たとえば、お薦めの本については、新たなサイトのお薦めの項目に入れようかと考える。

というようなことで、10日ほど更新をさぼっている状態が続いている。

2009年7月6日月曜日

この先のメディアのあり方を考えるための新書本3冊

3冊同時に一気に読んだ。
どれもメディアというもののあり方について考えさせてくれる本として、
お薦めできる。

『映画にしくまれたカミの見えざる手』 谷國大輔 氏著 講談社α新書261-1C

映画の見方が変わるかもしれない。
地域活性化のヒントが得られるかもしれない。
時間をかけることの意義を再確認できるかもしれない。
お金のかけ方について再認識できるかもしれない。


『社会的な身体』 荻上チキ 氏著 講談社現代新書1998

今のお笑いブームの本質をとらえて説明してくれている。
メディアというもののとらえ方を示してくれている。
メディアを社会的身体のありように関わるという主張に納得させられる。
世の中が常に変化していくものであることを再確認させてくれる。


『ルポ 米国発ブログ革命』 池尾伸一 氏著 集英社新書0496B

アメリカでのルポを中心にブログが社会に及ぼす影響について示されている。
アメリカにおける選挙に与えた影響
イラク戦争の報道
今後のジャーナリズムのあり方
著者が歩いて得た情報が多く載せられている。

どの本も、最近の社会の動向を捉えるヒントを与えてくれる。
どの本からも、著者の情熱が伝わってくる感がする。

一気に、面白い3冊に出会えて良かった。良かった。

2009年7月4日土曜日

そうじをして気づく、自分の磨き方について

洗面台の水あかを落とすのに2時間以上かけてしまった。

すべて落ちはしなかったものの、かなりきれいににはなった。
それでも、著しく黒ずんでいた所は、ある程度の黒ずみがそのまま残った。

日々、水を拭きとるようにしていれば、水あかがこびりつくのは防げるのだろう。
毎日、こまめに手掛けることの重要性を再認識させられる。
なかなか落ちない水あかと戦いながら、
日々の積み重ねが、しっかりしたものとなっていくことについても再認識させられた。

細かい繊維素材のスポンジでこすっていてもなかなか落ちない。
途中から、研磨剤入りの洗剤を使うと、
それまで以上に、少なからず汚れが落ちていく様子が目に見えるようになった。
変化が分かるようになると、もう少し続けて掃除しようという気が出てくる。

自分の関わることが、何らかの影響を及ぼし、変化の様子が見て取れるとき、
人はやる気を出す。そういったことの再確認もできた。

軽くこすっただけでは、なかなか落ちず、
強くこすりつけて、摩擦力を大きくした方が、汚れが落ちる様子が目に見て取れる。
あまり負荷を書けない状態を続けても、大して効果はなく、
ある程度の負荷をかけた状態を保ち続けた時に効果が積み重なっていく。
そういう学習効果や成長していくためのトレーニングの効果についても
考えさせられた。

洗面台の前で2時間格闘し続けたが、
PCに向かうときよりも、より多くのいろいろなことを考える機会を得たのかもしれない。

2009年7月3日金曜日

『景気って何だろう』ぐらいは、読んでおきたい

『景気って何だろう』 岩田規久男 氏著 ちくまプリマー新書094

景気とは何か?
インフレにデフレに公共投資に設備投資
為替の変動による影響は?など
景気に関わる基本的なことがらについて解説されている。

まずは、景気対策を
というような発言をしたり、
そういう発言に対する賛否を考えるのなら、
ぜひ読んでおきたい一冊。

プリマー新書にしては、
少し説明の仕方が、用語解説的で、難しく感じられる。
ときおり触れられている身近なことがらへの事例が、
より多くあればよいなと感じた。

とにもかくにも、
景気という言葉についての基本が学べる本であることは、
間違いない。

まもなく行われることになる衆議院選挙での投票にあたって、
マニュフェストを読むためには、
ここに書かれているような知識は、最低限、必要なのだろうと思う。、

2009年7月2日木曜日

『野球人の錯覚』に教えられる 思い込みの誤り

『野球人の錯覚』 
加藤英明氏と山崎尚志氏の2人のファイナンス学者が書かれた本
東洋経済新報社 刊

ノーアウトでヒットを打たれるよりもファーボールで歩かせた方が点を取られる。
チャンスを逃すとピンチになる。またはその逆。試合には、流れというものがある。
戦術として、バント、ヒットエンドランは有効か?

野球の試合の解説者が語られることの多いコメントについて、
野球観戦しているときに、何となく感じている印象について、
統計的な分析を行って、その真偽について述べられている。

なんとなくの印象により思い込んでいることが、
いかに不確かなものなのかということを教えてくれる。

ジンクスの真偽、それを検証してくれている本である。

2009年7月1日水曜日

『いま、ここからの映像術』は刺激を与えてくれる

いま、ここからの映像術  近未来ヴィジュアルの予感

瀧健太郎氏+編集部 フィルムアート社刊

しっかりやろうよという強烈な想いが伝わってきて、
映像製作のことを考える上での刺激を受けることができる一冊

今後、映像をとりまく世界がどのようになっていくかは予想がつかないが、
面白いものとなっていく道は、いくつもあるという気にさせられる。

映像制作における啓発の書であるといえる。

後ろの章で、さまざまな作家のスタイルについて紹介されている中には、
イームズ夫妻のことにも触れられている。
個人的には、これから先が面白そうだと思う一方で、
イームズ夫妻の作品のことなどを考えると、
機材の性能等が発達していようが、映像作品のあり方については、
昔も今も、大して変りないようにも思えてもくる。

2009年6月28日日曜日

単なる記録 と 作品 には大きな隔たりがある

その隔たりは、メッセージの有無にある。

ひとことでは言い表せない何かを伝えようとしているのかしていないのか?

単に記録されたものは、
それが完全に元のものを再現できているかどうかということを別にして、
あくまで記録にしか過ぎない。

話し合いでなされたやり取りをすべて録音、録画したとして、
それは記録であるにすぎない。

データを寄せ集めて、表やグラフにする。

実験した記録をとりまとめて報告する。

写真や映像として残す。

それらが単なる記録ではなく、作品となるためには、
考察したり、表現をつきつめたりする加工が施されなければならない。

脳の工場で処理するプロセスを経て、記録は作品へと加工される。

2009年6月26日金曜日

『単純な脳、複雑な「私」』に教えられたエイジング

池谷雄二氏の『単純な脳、複雑な「私」』は、とにかく面白い本。
この数カ月読んだ本の中で、一番面白い。

脳の研究の最先端の情報を、素人にも分かるレベルで教えてくれる。

考えさせられることのヒントがあまりに多くちりばめられているが、
その中で、印象に残ったキーワードの一つ

グッドエイジング

直感というものが、経験の積み重ねの中で得られるものだそうで、
年齢を積み重ねていくことの意義があるとのこと

歳を重ねることを
アンチエイジングなどという言葉を使って後ろ向きに捉えるのではなく、
グッドエイジングという言葉を用いようという提言がなされていた。

直感とは何か?など、脳の研究で分かっているさまざまな興味深い話については、
ぜひとも、ご一読を・・・

2009年6月25日木曜日

会社数字が分かる計数感覚ドリル は会計学の入門書

千賀秀信 氏著  朝日新書179

クイズ形式で、半額セールで増益することや従業員の時給の決め方など、
どのように考えて判断すればよいのかというアウトラインを示してくれる。

本を読みながら、生きた知識が学べる面白い本。

記載方法は簡便そうに見えて、内容は実際に考えなければならないことが
しっかり押さえられているように感じられる。

具体的な数字を挙げることによって、理屈が理解できるということを
改めて教えられた一冊。

2009年6月24日水曜日

おつりをお確かめください

以前にも感じたことだけど、
久々、その場面に遭遇した。

レジで1円のおつりを「お確かめください。」と言って手渡される。

本物かどうか?お確かめくださいということなのか?

客商売はマニュアルの棒読みでは成立しない。

2009年6月23日火曜日

「じみへん 倫理教室」は命の吹き込まれた教科書

南部ヤスヒロ氏が中崎タツヤ氏の「じみへん」を題材にして、
倫理についての問いかけや考え方の提示がなされている本

「じみへん」の簡潔ながらもどう解釈していいのだろうかと思わせる作品が、
倫理の教材として、とても相性良く、引用されていると感じた。

命が吹き込まれたかのような、生き生きとしたメッセージが込められている
こういう本が教科書であってほしい。

いろいろなことを考えるきっかけを与えてくれる一冊として、
自信を持って推薦できる。

2009年6月21日日曜日

Googleの地図でタイムスリップ

帰るということながあるが、
仕事場から家に帰る時に使うこともあるが、
故郷に帰る時にも使う。

これまでの自分がいた時々の地点に向かうことを帰るというのかもしれない。

過去にいた場所に行くだけで、タイプスリップして、
過去に戻ったような錯覚に陥る。

Googleの地図のストリートビューを覗いてみた。
通っていた幼稚園
小学校の途中まで過ごしていた建物
通った高校や大学
下宿先の建物やアルバイト先の店や
たびたび夜中に行ったうまいラーメン屋
その現状を目の当たりにすることができた。

こんなところまで、すでに撮影の手が及んでいることに
驚き、恐ろしさを感じつつも、
あまりに懐かしい風景にタイプスリップした感覚が走った。

2009年6月17日水曜日

2月の早朝 くりこま高原   映像紙芝居

Googleドキュメントの公開ファイルを埋め込む

一周めぐって戻ってきた

ブログを書くにあたって、
Googleと距離を少し距離をおこうと思って、レンタルサーバのサービスを利用したブログに移り、
Hatenaも試し、Amebroに移動したものの、すべてが一長一短。

ほとんど読まれることのないブログなので、どこで書いていようと人への影響は少ないものの
UPの作業性や、広告が載ることなど考えると、どれにするかは悩ましい。

で、一周めぐって、またGoogleにしようかと思っているのでした。