2011年6月9日木曜日

『TOKYO 0円ハウス 0円生活』 生き方について考えさせる本

TOKYO 0円ハウス 0円生活


坂口恭平 氏 著  河出文庫

『生活すること』 そのものについて、考えさせてくれます。

『考えて生きる』ための見本が示されています。

大きな震災の影響を受けて、
人の生き方や町のあり方について考えざるを得ない状況ですが、
この本から学ぶべきことはたくさんあります。

社会のあり方について、漠然と思いこんでしまっているイメージを
この本は打ち破ってくれます。

リベラルアーツって、こういう本から学んで身につけるものであるような気がします。

2011年5月26日木曜日

『落語の聴き方 楽しみ方』 鋭い洞察による芸術論

落語の聴き方 楽しみ方

松本尚久 氏 著  ちくまプリマー新書150

演者の役割 ストーリーの中での立ち位置
過去と現在、時間の捉え方
古典とは何か

落語のみならず、広く芸術や芸能に関わる表現することについての洞察が鋭くなされています。

文章は語り口調で読みやすく書かれていますが、
対象とするところはうわべの話ではありません。

表現行為について、いろいろなことを考えさせてくれます。

プリマー新書であるがゆえに、いわゆる大人という人たちの目に触れないとしたら、
残念です。

文字数は少ないけれど、内容はとても充実している一冊です。

この本の読書会をすると結構面白いかもしれません。

2011年5月24日火曜日

『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』で原点を確認する

ゼロから始める都市型狩猟採集生活
坂口恭平 氏 著 太田出版

昨年読んだ本を読み返しました。

地震や津波の被害が甚大であったために、
被害のなかった地域に住んでいる者も含めて
生活のあり方そのものを見つめなした方が良いと思われる今、
この本は、生活の原点を確認するためのヒントを与えてくれます。

人間力の原点が学べる一冊です。

2011年4月26日火曜日

「偶然とは何か」 昨年の秋からあった帯のメッセージ

偶然とは何か 竹内啓 氏 著 岩波新書1269

面白い いろいろ考えさせてくれる 生きていくことの面白さにも気付くことができる。
多くの人に読んでもらいたい一冊です。

昨年の秋に出版された本です。
その帯のメッセージに

避けられない運/不運にどう対処すべきか

と書かれていました。
今、まさしく、多くの人に読んでもらいたいと思います。

2011年4月18日月曜日

生活人新書 今 不安感を解消できる3冊

NHK出版の生活人新書が今年からNHK出版新書と変わっていました。
生活人新書として生活に特化した位置づけの方が面白かったような気がしますが、
いろいろなことがらについて検討された結果変わったのでしょう。

それはそれとして、昨年出版された生活人新書の中から3冊
なんとなく抱いている不安感を解消するために 役立つ本を見つけました。

生活人新書 322
就活革命 辻太一朗 著

生活人新書 328
科学は誰のものか社会の側から問い直す 平川秀幸 著

生活人新書 334
ダメ情報の見分けかたメディアと幸福につきあうために
荻上チキ 著 飯田泰之 著 鈴木謙介 著

テレビ 雑誌 新聞 インターネット 噂話など
さまざまなメディアから得る情報から何となくの不安感を抱いている方々へ
どの本も、再度自分自身の立ち位置を確認する方法を教えてくれます。

良く分からない状況や何ともならなさそうな状況で
どのように生きていけば良いかということについて、
人任せにしないで自分自身で考えていくために、
どの本も助けてくれます。

2011年4月12日火曜日

今 ものごとを考える そのための本

大きな地震が発生した3月11日からちょうど1か月が経ちました。

その間に読んだ本で、次の3冊は、どれもいろいろなことを考えさせてくれます。


親鸞 阿満 利麿 氏 著 ちくま新書

「正義」を考える 大澤真幸 氏 著 NHK出版 生活人新書

ダメ情報の見分け方 荻上チキ 飯田泰之 鈴木謙介 著 NHK出版 生活人新書

理不尽なことに人はどのように対応していくか
答えのない問題をどのように解いていくか

そいうったことについて考えさせてくれる3冊です。

2011年3月8日火曜日

『飽きる力』 『つながりの作法』 大切なことを教えてくれる2冊 

飽きる力 河本英夫 氏 著
つながりの作法 綾屋紗月 熊谷晋一郎 氏 共著

どちらもNHK新書

私自身、人と人とが接触すること、触覚、ということが
人と人との関わりやコミュニケーションということを考えるにあたって、
欠かすことができない要素だと考えています。

この2冊は、その重要性を教えてくれます。

言葉使い、ディスカッションの仕方などといううわべの話ではなく、
人がどのように生きていくのか、何のために生きていくのかについて、
大いに考えさせてくれる2冊です。