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2012年8月3日金曜日

『看板学部と看板倒れ学部』 参考になるところは多いけれど

看板学部と看板倒れ学部  
倉部史記 著
中公新書ラクレ

面白い本です。
大学を選ぶときの参考になります。
学部、学科の印象だけでは、中身は分からない。
偏差値の高い学部、学科ほど良いということはない。
資格を取さえすればよいというわけではない。
など、受験情報誌を眺めているだけでは分からない大学選びのポイントが示されています。

大学が学生集めに力を注ぎすぎるがあまり
見かけだけを良くしようという動きに対する疑問が投げかけられています。

その中で、カタカナ名称の学部、学科名に対する疑問も投げかけられています。
これは許せるけど、これは?、これは漢字の方が分かりやすいなど、
いくつか例示されています。

その中で、プロデュースは、?と書かれていました。
?と書かれてもやむなしかと認めつつも、
自らの存在理由に関わるので、その?は取り除きたいと思います。

で、プロデュースとは?

次の投稿につづく

2012年6月16日土曜日

『語りきれないこと』に向き合って語ってくれている本

『語りきれないこと』 鷲田清一 氏 著  角川ONEテーマ文庫

今年の2月、大震災からほぼ一年が経った時期に出版された本です。

さまざまなことに向き合い、さまざまなことについて決断せざるを得ないこの時期に、
この本は、もっとも大切なことは何か?について、教えてくれます。

それは、ひとことで言い表せるものではなく、
その問いの答えを見つけたい方は、ぜひこの本を読んでください。

interdependence インターディペンデンス
という言葉が、この本の終わり間際で紹介されています。

これが地域社会でいちばん大事なことなのだと著者は語られています。

うわべのテクニックではなく、コミュニケーションのあり方の本質を考えさせられる一冊です。

2012年6月13日水曜日

キャリアというものを考える助けとなる2冊

①戦略人事のビジョン 
  八木洋介 氏 金井壽宏 氏 著 光文社新書580

②学者になるか、起業家になるか
  城戸淳二 氏 坂本桂一 氏 著 PHP新書769

社会人といわれる人々、学生、高校生、どなたにもお勧めしたい2冊です。

①は人事というものの捉え方について教えてくれます。
人事担当の方には直接有用な知見が得られる本ですが、
全般を通して、組織のあり方、組織内での生き方を示してくれています。
自分自身が組織というものとどう関わっていけば良いのかということについて、
新たな視点を与えてくれます。

②は、サブタイトルに『理系の未来は明るい』 と書かれていますが、
理系、文系などという枠組みとは関係なく、
大学で学ぶ、大学で研究する、社会で生きるということについて、
著者の体験を踏まえた形で、考えるヒントを与えてくれています。
特に進学先について悩んでいる高校生にお勧めしたい本です。

どちらの本にも書名にキャリアというような単語はありませんが、
両方ともキャリアについて考える際に大いに参考になることがらが述べられています。

へたな人生訓の書よりも、この2冊をお勧めします。

2012年5月28日月曜日

経済学の基本などが学べる訳書3冊 面白かった

 週末に読んだ3冊の本

どれもとても面白い視点でものごとをとらえて書かれています。
これらの本を読むと、世の中の見方が少し変わってくるかもしれません。
これらの本からは、日々の取組に対して、ひと工夫加えていくヒントが得られます。
どれもお勧めできる本です。

『この世で一番おもしろいミクロ経済学』
ヨラム・バウマン 氏 著  ダイヤモンド社

漫画のようなイラストでミクロ経済学の基本的な考え方を教えてくれます。
ノーベル賞を受賞した経済学者がどのような理論を提唱していたのかなども知ることができます。
原書で読むとより面白いかもしれません。

『日常生活の疑問を経済学で考える』
ロバート・H. フランク 氏 著

さまざまな日常的な出来事において、なぜそうなのかという理由を述べてくれます。
やっぱりそうだよなとか、なるほどそうだったのかとか、いろいろ考えさせてくれます。
経済学的な視点を持ってものごとを観るということがどういうことなのか、学べます。

『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
デイヴィッド・ミーアマン・スコット  氏 著  ブライアン・ハリガン  氏 著

ライブを中心に据えて活動するアメリカのバンドの取組にマーケティングを学ぶという
とても面白い観点から書かれている本です。
何を重視して、何に重点をおいて活動していくべきなのか、具体的なヒントを与えてくれています。

2012年5月22日火曜日

『フューチャーセンターをつくろう』 帯のとおり ファシリテーター必読

フューチャーセンターをつくろう
野村恭彦 氏 著
プレジデント社

帯に、未来志向のファシリテーター必読の書!と掲げられていました。

ファシリテーターの在り方、新たなものごとを生み出す会議の方法にとって、
何を踏まえておくべきかという根本的なことを示してくれている本です。

まさしく、ファシリテーターを目指す人、その役割を果たそうとしている人には、
必読の書であると言えます。

書名にあるフューチャーセンターは、施設そのものの名前ではなく、
そういった機能を持つ場のこととして、書かれています。

さまざまな場面で活用した方がよい方法が具体的に書かれています。


ヒーローが何かを変えてくれるのでは?
というような考え方は、この本にあるフューチャーセンターの思想と相反すると
著者は、断言されています。

こういう本が多くの人に読まれ、
その内容に共感した人が一人でも多く活動し始め、強力なカリスマ性を持ったヒーローの登場などに決して期待することなく、
みんなで考えながら面白い社会をつくっていくようになることに期待します。

2012年5月6日日曜日

「当事者」の時代 で示された『マイノリティー憑依』

「当事者」の時代
佐々木俊尚 氏 著
光文社新書569

弱い立場の人、被害者、そういう人に成り代わって、ものを考え、意見を述べる。
自分自身が責任ある立場に身を置くことなく、居心地良く生きる。
そういう行動の仕方を『マイノリティー憑依』という言葉で表現されています。

この本では、
社会で生きていくために、何から逃げてはいけないのかということを的確に示してくれています。

『マイノリティー憑依』に陥らないように、常に自らの言動や行動を確認する必要がありそうです。

事件や事故について報道されていることがらに、
いくつもの違和感を覚えていた私自身にとって、
この本は、ひとつの解答を与えてくれました。

神道との関係については、唐突に感じましたが、
新聞記者の内実、第二次世界大戦以降の日本の戦後史から、
『マイノリティー憑依』というとらえ方が導き出されてくるストーリーには感心させられました。

この本では、現状を認識した後、
ではどうしていけば良いのか?という答えは示してくれていません。

それこそ、当事者となって、各自が考え、行動していかなければなりません。
困難な局面に立たされていることを知ると同時に、
面白い世の中に生きていることを確認できました。

500ページ近くのひときわ分厚い新書本です。
ぜひ多くの人に読んでもらいたいと思います。
多く売れた時に、
既存メディアが、この本をどのように捉えて紹介するのか、
楽しみです。



2012年3月30日金曜日

『デザイン思考が世界を変える』 で変えよう

デザイン思考が世界を変える イノベーションを導く新しい考え方

ティム・ブラウン氏 著  千葉敏生 氏 訳

ハヤカワ新書

原書のタイトルは次の通りです。
CHANGE BY DESIGN
 How Design Thinking Transforms Organization and Inspires Innovation

デザイン思考(Design Thinking)でものとごをとらえて、活動していくことを重要性が示されています。

閉塞感を感じる局面を打開していくのに、
ここで示されているデザイン思考を持つことが有効だと確信させられます。

デザイン思考は、デザイナーに限らず、
あらゆる人々、あらゆる組織にとって、これを持っておくべきものだと納得させられます。

『デザイン』という言葉の意味を改めてとらえ直すことができます。

私自身は、生活プロデュース学科という組織に所属していますが、
この本で提示されているデザイン思考こそが、
生活プロデュースをしていくために必要な考え方だと確信しました。

座右の書のひとつに加えたい一冊です。

2012年3月20日火曜日

『就職に強い大学・学部』 この本に書かれている事実を共有したい。

『偏差値・知名度ではわからない 就職に強い大学・学部』

海老原 嗣生 氏 著   朝日新書

大学生が就職難であることの実態
就職率の分母となる就職希望者数の実態

さまざまな大学における就職状況の実態

公表されているデータを駆使して読み解き、それらの実態を明らかにしてくれています。

就職状況が厳しいことの雰囲気だけを伝えるようなタイプの本ではありません。

大学生、教育関係者は、この本に書かれている内容について把握しておくべきだと思います。

新聞社とつながる出版社からこのような本が出されたことに敬意を表します。
いたずらに不安をあおるような新聞の見出しに踊らされないように、
じっくりと状況を把握して、社会をとらえていきたいと思います。

***************************************************************以下、勤務先のPRめいたコメントとなりますが、


示されているデータと短大の実態を比べると、
学生が2年間で卒業していくにも関わらず、
短大の就職状況が4年制大学に比べて、
そう劣るものではないことも確認できます。


何らかの資格を得て、それを生かした職に就く、
一般職への就職を果たし、その後、さまざまなライフイベントに応じて人生を展開していく、
とにかく自分の信じる道を突き進むなど、
さまざまな挑戦のステージとして、2年間で卒業できる短大を活用するというのは、
高校生の進路の選択肢として、検討に値します。

***************************************************************

2012年3月14日水曜日

『とんでもなく役に立つ数学』 こういうことがらを学んでおきたいという一冊

『とんでもなく役に立つ数学』
西成活裕 氏 著
朝日出版社

高校生を対象に行われたセミナーの内容がまとめられています。
数学を用いてものごとをとらえる方法を教えてくれます。

高校生、大学生、そして、もう学ぶ立場でないと勘違いしている大人たち、
すべての皆さんに読んでもらいたい一冊です。

少なくとも数学を教える立場の方にとっての必読の書です。

この本でも書かれている
文系?理系?などといっていることがおかしいとの指摘は、ごもっともです。

小学校の算数の文章問題などを就職試験で出題して選考の道具に使うようなことはやめて、
世間一般において、
この本に書かれているようなことがらについて思考できるかどうかを問うていくようになることを
望みます。

『つくること、つくらないこと』 さまざまな人の街づくりへの視点が学べます

『つくること、つくらないこと: 町を面白くする11人の会話』
山崎亮 氏  長谷川浩己 氏  編著
学芸出版社

最近、街づくり関連の本を多く出版されている学芸出版社が出された本です。

街づくりをテーマに行われた、さまざまな人との対談が掲載されています。

「街をつくる」ということについて、
うわべの手法ではなく、
根本的に、どういうことを考えなければならないのかということを教えてくれます。

「伝わる」のルール  から徹底的にやらなければならないことを学ぶ

「伝わる」のルール 体験でコミュニケーションをデザインする
伊藤直樹 氏 著
インプレスジャパン

広告として、あることがらを広めるのではなく、
できごとを作り上げていくための方法を教えてくれます。

伊藤氏は、
クライアントの向こうにいる人々を思い描きながらストーリーをつくり、
それを実践されています。

この本を読んだからといって、素人が見よう見まねで実践できるものではないかもしれません。

しかし、

この本に書かれているような視点で、状況を把握し、
何ができるかを考えなければならないと、
強く背中を押された気がしました。

2012年2月20日月曜日

『ストレスに負けない生活』 あらゆる人にとって参考になる本です

『ストレスに負けない生活』 熊野宏昭 氏 著 ちくま新書

ストレスとストレッサーの違いに始まり、
ストレスについての基本的なことがらから、
これまでの研究の歩み、さらには最新の研究成果が紹介されています。

ストレスを避けるのではなく、ストレスに向き合うための方法を教えてくれます。

呼吸法が大事であることが示されていて、
果ては、自分自身というものをどうとらえれば良いのかということについても
考えさせられる本です。

ストレスがたまっていると感じているかどうかに関わらず、
ものごとの捉え方を変えることができる一冊として、
多くの方々に読んでいただきたいと思います。

2012年2月19日日曜日

学ぶべきことが多い『天災と国防』

寺田寅彦氏の随筆集から防災に関わるものを編集してまとめられた本が出版されています。

『天災と国防』 講談社学術新書

あとがきを失敗学の権威の畑村洋一郎 氏が書かれています。

大正から昭和の初めに書かれた随筆なのですが、
今まさに学ぶべき指摘がなされています。

科学的にものごとを観て、実社会を作り上げていくかという点について、
どういう視点を持つべきかということを教えてくれます。

2012年2月1日水曜日

『演出についての覚え書き』 演出家でなくてもためになる一冊

『演出についての覚え書き』

フランク・ハウザー/ラッセル・ライシ 著
シカ・マッケンジー 訳

フィルムアート社

社会で人とともに生きる。

演出家ではなくても、
人との関わりの中でものを作り上げていくシーンに常に遭遇している。
演出家への示唆に富むメッセージが紹介されている本なのだけれど、
すべての社会人にとって、日々の活動の仕方に対するヒントを与えてくれます。

2012年1月17日火曜日

『明日のコミュニケーション』 これからの生活者のあり方を教えてくれる

『明日のコミュニケーション』
佐藤尚之 氏 著  アスキー新書

ソーシャルメディアの登場によって、
どのようなことが起こっているのか? どのようなことをしていけるのか?
現状、そしてこれからのイメージを教えてくれます。

著者が広告の業界に関わっているがゆえに、
具体的に述べられている部分が多くあります。

生活者という言葉が多く出てきますが、
ソーシャルメディアも活用していく中で、
生活者として面白い生き方ができることが示唆されています。

『明日のコミュニケーション』  的を射たタイトルです。

2012年1月5日木曜日

空間デザインを学ぶための2冊に出会いました

空間練習帳 

小島一浩 氏  伊藤香織  氏  小池ひろの 氏  高安重一 氏 編著
彰国社 刊


空間創造発想帖

社団法人 日本ディスプレイデザイン協会創立50周年記念出版事業

六耀社 発行

2冊とも、空間と向き合うための具体的な方法が示されている本です。
単なる作品紹介ではなく、考え方や手法や道具などが示されています。

空間デザインを学ぶ人には、ぜひとも参考にしてもらいたい本です。

2012年1月2日月曜日

プロデュースについて体系的に学べる本を発見

次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル
自分を作る・売る・守る

永田純 氏 著  リットーミュージック 発行

音楽活動をどのように展開していくかという方法を
具体的かつ体系的に示されています。

著者が体験的に学ばれたことがらが整理して書かれているので、
全体像をつかみながら、細かな点にも意識させてくれます。

はじめに、の部分にも記載されているように、
クリエイティブであり続けようとするすべての人を対象にした本です。

プロデュースというキーワードを実に見事に捉えられています。

年末に出会い、年始に読みました。
2012年のスタートに感心させらた素晴らしい一冊です。

2011年12月5日月曜日

『科学的な考え方』を学ぶことができる必読の書 2冊

もうだまされないための「科学」講義 
菊池誠 氏  松永和紀 氏  伊勢田哲治 氏  平川秀幸 氏  飯田康之 氏+SYNODOS 編
光文社新書541

「科学的思考」のレッスン  学校で教えてくれないサイエンス
戸田山和久 氏 著
NHK出版新書365

義務教育の機会の中で、
この2冊で示されているような科学的に考えるという方法について学んでおく必要があります。
でも、多くの人が、うまく学べていないように思えます。
しっかり学べるような教育が行われていないように思えます。

市民として生きていくためには、これらの本に書かれていることに向き合い、
理解しなければなりません。

少なくとも、
人にものを伝えることを職業とするメディア関係者、教育関係者は、
この2冊で提示されていることを踏まえて、日々行動しなければなりません。

一人でも多くの人に読んでもらいたい2冊です。

2011年8月31日水曜日

1か月間 さらに いろいろな本に出会いました。

『アトラクションの日常──踊る機械と身体』 長谷川一 氏 著 河出書房新社

いろいろなものごとをアトラクションとして捉え、分析されている視点に感心させられました。
過去と現在と未来の捉え方について、最後に述べられていることがらについて、強く同意します。

 『大学とは何か』 吉見俊哉 氏 著 岩波新書

大学とは何かについて真剣に考えさせてくれます。
浮ついた議論ではなく、本質的なことを考えるための視点を与えてくれます。

1か月間 いろいろな本に出会いました。

自分自身の備忘録として、読んだ本をブログに記載しているのですが、
数冊読んで記載しないままでいると、その状態が続いてしまいます。
ほぼ1カ月間、ブログを更新していませんでしたが、その間にもいろいろな本に出会えました。

『芸術ウソつかない』 横尾忠則 氏 著 ちくま文庫

横尾氏のエネルギーを感じることができます。

『芸術闘争論』 村上隆 氏 著 幻冬舎

世界を舞台に活躍するための姿勢を教えてくれます。

『科学的とはどういう意味か』 森博嗣 氏 著 幻冬舎新書

森氏の鋭い視点に脱帽

『質量はどのように生まれるのか』 橋本省二 氏 著 講談社ブルーバックス

物理学の最先端の知識 難しいことがらを難しいなりに教えてくれます。

『複雑さと共に暮らす デザインの挑戦』 D.A>ノーマン 氏 著 新曜社

デザインする人 生活する人 この本が示す視点を持っておきたい。

まだまだ、いろいろな本に出会えました。