耐震設計というものがなされるときには、
基本的には地震によって地面が前後左右にゆれる際に、
建物自身がその揺れについていけない中で、
建物を水平に揺らす力が働くことに着目します。
その水平力に抵抗できるような強さや固さを持つ建物を
設計すること目指します。
どれほどの力に対して、
どれぐらいの抵抗できるようにするか?ということは、
設計の方針しだいで、いろいろな進め方があります。
しかし、
いずれにしても、
建物が地盤の上に乗っかっていることが前提で、
建物が建つ地盤そのものが破壊してしまうことを想定していません。
そのため、
原子力発電所であろうがなんであろうが、
直下の地盤が大きくずれたり崩壊した場合の被害は、
想定外のものとされてしまいます。
逆に、
そういう事態でも壊れないものをつくれというような要求も
現実的なものであるとは思えません。
静岡県内でも、
第2東名高速道路の工事が、
結局、
着々と進んでいます。
建設理由の一つに、大地震の際に
現在の東名高速道路が通行不能になったときの
バイパスとしての機能を果たすといわれたりもしています。
断層を横切る第2東名が、
大地震の際に無事であるとは、
到底思えません。
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