荒井千暁 著 ちくま新書643
産業医である著者が、世の中のさまざまな過労死や労災認定される自殺などの事例を紹介していく中で、職場というものに内在する問題を掘り起こされています。時に自らの体験も交えられながら、仕事をして生きていくことのあり方についても説かれています。成果主義の大いなる問題点を指摘し、プロセスを見ることの重要性が暗に示されています。
最近、仕事を頑張りすぎているなあなんて思われる方にとっては、必読の書です。それにしても、この本の全体を通じて、著者の自らの仕事に対する姿勢の生真面目さが伝わってきます。かなりのエネルギーが注がれてできた本であることが感じられます。
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