2009年8月15日土曜日

調査する努力を惜しんで、専門家に聞くのだろうか

スポーツ新聞に書かれていることがテレビの情報番組で紹介されるたびに、
書かれているという事実を紹介しているのだと言わんばかりの開き直りの姿勢が
見えるようで、ため息が出てしまう。

それと同じような感覚が、コメンテーターとして登場する方々の話を聞く際にも生じる。
タレントと呼ばれる人が、各自の感想を語っているのは、
まだ適当に聞き流せるものの、
専門家と呼ばれる人のコメントについては、その内容のあいまいさに引っ掛かり、
いらだちを感じることすらある。

いったい何の専門家で、日々、何の研究をしている人なのか?
元なになに、というような肩書きの人が話をされている場面も見受けられるが、
その人は、今は何をされているのか?

そもそも、どんなことについても、限られた短い時間の中で、
ことの真相を分かりやすく伝えようという姿勢自体が、
間違っているのかもしれない。

分かりやすい部分だけを取り上げる。
本来分かりにくいものを分かりやすい形に曲解して扱ってしまう。
元から分かりやすいことがらだけを取り上げる。
分かりにくい段階まで立ち入らず、時間切れにして逃げる。
などなど
真実を追求するには至らないことになる。

複雑で理解しがたいことに正面から向き合い、
取材を重ねて、
その内容をできるだけ掘り下げて、
真実を捉えて伝えようとする姿勢

そういう姿勢を、
本来、マスメディアは持ち続けていないといけない。

1 件のコメント:

  1. すごくわかります!

    講演では、とても良いことをおっしゃる方だなと思っても、テレビだと何だか伝わってこないということがあります。

    よく講演では「テレビなどでは言えないのですが・・・」なんて前置きが使われるのを聞くのですが、その点、テレビってなんなんだろう・・・
    と思ってしまいます。

    そう考えると、ネット+映像には、期待してしまいます。

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