2012年3月30日金曜日

『デザイン思考が世界を変える』 で変えよう

デザイン思考が世界を変える イノベーションを導く新しい考え方

ティム・ブラウン氏 著  千葉敏生 氏 訳

ハヤカワ新書

原書のタイトルは次の通りです。
CHANGE BY DESIGN
 How Design Thinking Transforms Organization and Inspires Innovation

デザイン思考(Design Thinking)でものとごをとらえて、活動していくことを重要性が示されています。

閉塞感を感じる局面を打開していくのに、
ここで示されているデザイン思考を持つことが有効だと確信させられます。

デザイン思考は、デザイナーに限らず、
あらゆる人々、あらゆる組織にとって、これを持っておくべきものだと納得させられます。

『デザイン』という言葉の意味を改めてとらえ直すことができます。

私自身は、生活プロデュース学科という組織に所属していますが、
この本で提示されているデザイン思考こそが、
生活プロデュースをしていくために必要な考え方だと確信しました。

座右の書のひとつに加えたい一冊です。

2012年3月28日水曜日

生き方に、あたりまえの道なんかないことは、あたりまえ。

今日、卒業生が二人、訪ねてきてくれました。
近況報告です。

平日に休みを取った卒業生が、たびたび訪れてきます。

今日来た二人も、元気に頑張って仕事を続けています。

二人は、在学中には卒業単位の修得にかなり苦労した学生でした。
そういう二人が、卒業後、しっかりと仕事をしているということを聞くと、
二人にとって、頑張って卒業することができて、つくづく良かったなあと思えてきます。

受験勉強を頑張って、
偏差値レベルの高い大学に行き、
大手企業を目指して就職活動をし、
できるだけ多い年収を得て、
幸せに暮らす!?

あたりまえの生き方があるなんて妄想は、
もし持っているのならば、
とにかくすぐに捨てるべきです。

2012年3月27日火曜日

気仙沼 陸前高田 1年経ってもこの状態に唖然

気仙沼、陸前高田を縁あって訪れました。映像は陸前高田の一本松の周辺の様子です。
あたり一面何もなく、視線を遮るのは、がれきの山です。
がれきの処理を受け入れる地域が少なく、処理が進んでいないということに申し訳なく感じます。

気仙沼では、知人の紹介で、気仙沼ちゃんという方にもお会いできました。
とてもお元気で、今、生きているというバイタリティーがひしひしと伝わってきました。
(とてもおいしい焼きたての食パンをいただき、感謝)

その際に会った方々の話の中では、
こういう状況を乗り越えなければならないのに、
建築の確認申請など、通常の法律に則らないとダメだという話がおかしいと
強く主張されていました。
(復興庁なんかいらないから、もっと現場を見ろ!とも)

途中、テレビ取材のクルーがカメラを回している姿も見ました。

私自身がUPした映像もそうですが、テレビでは切り取られた一部しか放映されません。
自分自身が現地に行って初めて、
場の空気、復興に向けて元気に頑張ろうとする方々の熱意、をじかに感じることができました。

テレビで放映されている情報のみで分かったつもりにならない方がいい。
そして、がれきの処理は、とにかくみんなでどんどん引き受けた方がいい。

さらには、現地に足を運んで、元気になろうとする方々と交流した方がいい。

短時間の滞在であるにも関わらず、
いろいろ教わることの多い旅でした。
(案内いただいた知人にも深く感謝いたします。)

2012年3月21日水曜日

『ぷろでうす』のスライドショーをUPしました

 
『ぷろでうす』というタイトルでUPしていたイラストをスライドショーにしました。
曲の歌詞とイラストはリンクしていませんが、雰囲気は合っているように思います。

2012年3月20日火曜日

『就職に強い大学・学部』 この本に書かれている事実を共有したい。

『偏差値・知名度ではわからない 就職に強い大学・学部』

海老原 嗣生 氏 著   朝日新書

大学生が就職難であることの実態
就職率の分母となる就職希望者数の実態

さまざまな大学における就職状況の実態

公表されているデータを駆使して読み解き、それらの実態を明らかにしてくれています。

就職状況が厳しいことの雰囲気だけを伝えるようなタイプの本ではありません。

大学生、教育関係者は、この本に書かれている内容について把握しておくべきだと思います。

新聞社とつながる出版社からこのような本が出されたことに敬意を表します。
いたずらに不安をあおるような新聞の見出しに踊らされないように、
じっくりと状況を把握して、社会をとらえていきたいと思います。

***************************************************************以下、勤務先のPRめいたコメントとなりますが、


示されているデータと短大の実態を比べると、
学生が2年間で卒業していくにも関わらず、
短大の就職状況が4年制大学に比べて、
そう劣るものではないことも確認できます。


何らかの資格を得て、それを生かした職に就く、
一般職への就職を果たし、その後、さまざまなライフイベントに応じて人生を展開していく、
とにかく自分の信じる道を突き進むなど、
さまざまな挑戦のステージとして、2年間で卒業できる短大を活用するというのは、
高校生の進路の選択肢として、検討に値します。

***************************************************************

2012年3月19日月曜日

沖縄で模型製作のディレクターをしている卒業生

湘北短期大学 生活プロデュース学科の前身、
生活科学科であった最後の年度の卒業生Aさんは、
7年間、沖縄の設計事務所で模型製作を任されているスタッフとして活躍してます。

昨日、同級生の結婚式に招かれて神奈川に帰省してきていたので、お会いしました。

ホームセンターに行くと、
模型の表現において、何に使えるかということを常に考えてしまうそうです。

紙やすりを緑にすると芝生として使えるなど
何分の1の模型であるのかというスケールの違いにも対応しなければなりません。

500分の1の模型でビーチパラソルを作った時には、
ピアノ線と穴あけパンチでくりぬかれた紙を使ったそうです。

Aさんは、設計事務所の中でも模型製作のディレクターのような役割を果たしているようです。

連休明けからは、また沖縄に戻って、模型製作三昧の日々を過ごすそうです。

2012年3月18日日曜日

人生に決まりきった答えはなく 就職先もさまざま

第37回 生活プロデュース学科 卒業パーティーが行われました。
(旧 生活科学科から数えて37回目)

卒業式に引き続き、卒業生の皆さんは輝いていました。

4月からの就職先もさまざまです。

事務職、販売職、医院のスタッフなどなど、
中にはすでに仕事を始めている人もいますが、
ゼミ生の皆さんも、それぞれ4月から頑張っていくようです。

人生に決まりきった答えがないので、
 就職先もそれぞれ、さまざまです。

これからの人生で、さまざまなライフイベントや分岐点があるはずですが、
輝きを増していくように歩んで行ってもらいたいと願うばかりです。

2012年3月17日土曜日

今年は卒業式 みんなの輝きを目の当たりにできました

3月16日(金) 厚木市文化会館にて
湘北短期大学の卒業・学位授与式が行われました。

舞台で一人一人が卒業証書を手にする式では、

一人一人の輝く姿が披露されて、
門出を祝福するにふさわしい時間が流れます。

卒業生の答辞も、
友人たちと助け合い、励ましあった日々を思い起こす感極まるものでした。

入学した学生たちが、輝きを増して卒業していく姿を見ると、
日々、あたふたしながらも活動していることが、
学生を輝かせることにつながっていると改めて思えます。

そして、間もなく、入学生を迎えます。

卒業生を送り出す側としても、スタートの予感を持ちます。

17日は、卒業パーティーで、卒業生の皆さんはさらに輝きを増すことになるでしょう。

「入学した学生が必ず輝きを増して卒業できる。」
生活プロデュース学科は、そのような学科であると自信を持って言えます。

2012年3月14日水曜日

『とんでもなく役に立つ数学』 こういうことがらを学んでおきたいという一冊

『とんでもなく役に立つ数学』
西成活裕 氏 著
朝日出版社

高校生を対象に行われたセミナーの内容がまとめられています。
数学を用いてものごとをとらえる方法を教えてくれます。

高校生、大学生、そして、もう学ぶ立場でないと勘違いしている大人たち、
すべての皆さんに読んでもらいたい一冊です。

少なくとも数学を教える立場の方にとっての必読の書です。

この本でも書かれている
文系?理系?などといっていることがおかしいとの指摘は、ごもっともです。

小学校の算数の文章問題などを就職試験で出題して選考の道具に使うようなことはやめて、
世間一般において、
この本に書かれているようなことがらについて思考できるかどうかを問うていくようになることを
望みます。

『つくること、つくらないこと』 さまざまな人の街づくりへの視点が学べます

『つくること、つくらないこと: 町を面白くする11人の会話』
山崎亮 氏  長谷川浩己 氏  編著
学芸出版社

最近、街づくり関連の本を多く出版されている学芸出版社が出された本です。

街づくりをテーマに行われた、さまざまな人との対談が掲載されています。

「街をつくる」ということについて、
うわべの手法ではなく、
根本的に、どういうことを考えなければならないのかということを教えてくれます。

「伝わる」のルール  から徹底的にやらなければならないことを学ぶ

「伝わる」のルール 体験でコミュニケーションをデザインする
伊藤直樹 氏 著
インプレスジャパン

広告として、あることがらを広めるのではなく、
できごとを作り上げていくための方法を教えてくれます。

伊藤氏は、
クライアントの向こうにいる人々を思い描きながらストーリーをつくり、
それを実践されています。

この本を読んだからといって、素人が見よう見まねで実践できるものではないかもしれません。

しかし、

この本に書かれているような視点で、状況を把握し、
何ができるかを考えなければならないと、
強く背中を押された気がしました。

2012年3月12日月曜日

スマートフォンはスマートじゃない

スマートフォンが、とても役に立つもので、
なくてはならないようなものであるかのように宣伝されています。

テレビ番組で、そのことが多く伝えられているのは、
おそらくは関連の企業からかなり多くの広告収入を得ているためなのでしょう。

中途半端に大きく、中途半端に小さい。

移動時に活用せざるを得ない必然性がどれほどあるのか、今一度、考えてみた方がいい。

携帯電話の次はスマートフォンなのだと思わせられる風潮に違和感と恐怖感を抱いています。

あれから1年を振り返るテレビ番組への疑問

東北の大きな地震から1年がたち、
現状を伝える番組や復興イベントなどの特別番組が行われています。

大きな事件や事故があった際に、
その事実を風化させないということで1年という節目で、振り返ることは重要なのかもしれません。

しかし、今回の震災は、過去のことではなく現在進行形のことがらです。

よって、1年の節目で振り返ること自体がナンセンスです。

テレビの制作会社が、
東京のスタジオで番組をつくって放映することそのものを変える勇気を持ってもらいたい。

たとえば、毎週、福島で歌謡祭を行って、その模様を放映してもらいたい。
公開収録を見に行く人が毎週、福島を訪れる。
その番組内で、今週の状況を伝える。

予算の都合等、いろいろなことで簡単に実行できる話ではないのかもしれませんが、
政府の復興対応がどうであるかということを伝えると同時に、
テレビの制作会社そのものが、この今の状況に対応すべく、大きく変わる必要があります。

久々にブログを書きます。

読んだ本の備忘録がわりにブログを書いたりする以外は、
あまり書かない日々が続いていました。

あれも書こうか、これも書こうか、と思いながら、いくつか書こうと思うことが重なると、
結局どれも書かないままになります。

明日から、どんどん書いていくことにします。