2009年9月9日水曜日

読みながら身震いした平野啓一郎氏の短編小説

滴り落ちる
時計たちの波紋

平野啓一郎 氏 著
文春文庫

伊坂幸太郎氏のお薦めの本として、
仙台駅前のロフトの中のジュンク堂にあったので購入した。

閉じ込められた少年

たった6ページの短編小説。何度遂行されたのだろうか?
どうやってこういう構成に行きついたのだろうか?
予想しえない展開に、途中から身震いした。

その次の短編も身を震わせる思いで読んだ。

瀕死の午後と
    波打つ磯の幼い兄弟

2つの物語に共通する人の運命が導かれていくような展開
その中で時とともに変化していく人の気持ち
それらが具体的なことがらの描写の上で形となっていく。
こういう情感を持った小説も、これまで読んだことがなかった。

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