2012年12月6日木曜日

『逆システム学』 これからの日本を考えるヒントをくれる一冊

逆システム学
金子勝 氏  児玉龍彦 氏 著
岩波新書875

約10年前の2003年に書かれた本です。
それでも、今、2012年においても、この本は、
これからの日本がどこに向かえばよいかという
その方向性についてのヒントを与えてくれます。

経済学と医学の二つの視点から書かれていて、
その二つで示されている考え方の共通項が浮かび上がらせてくれています。
そのため、より活発に考えを巡らせることができます。

いろいろなことは、単純明快に割り切れるものではなく、
割り切った形の考え方や対処の仕方では、うまく対応できないことを分からせてくれます。

総選挙前に、
これからの日本について考える際の大いなる助けになる一冊です。

2012年11月27日火曜日

選挙の投票前に読んでおきたい『経済学に何ができるか』

経済学に何ができるか
猪木武徳 氏 著
中公新書2185

何か端的な答えが書かれているわけではありません。
経済学という学問が、実社会のあり方とどのように関わるものなのか
ということについて書かれています。

この本は、単に経済学について述べられている本ではありません。
筆者は、経済学が対象とする社会そのものの在り方について、
さまざまな視点から考察されています。
その考察の中で、経済学との関わりが示されています。

現在、衆議院の総選挙前に、
各党、各候補者の主張することがらが報道されています。
ある判断を下す際に、
雰囲気にのまれることなく、自分自身でしっかり考えたいと思うのであれば、
この『経済学に何ができるか』のような本を読んでおくべきだと思います。

〇か×かというような単純な割り切りで判断することが難しい状況の社会で、
次に進む方向を見出してくためには、
この本に書かれているようなことがらについて、
みんなが考えなければならないと思います。

2012年11月14日水曜日

短大はコストパフォーマンスの高い軽自動車?

最近のテレビのCMでは、
自動車の中でもとりわけ軽自動車が多く見受けられる気がします。

燃費効率、価格を考えると小型化している分、
軽自動車はとてもコストパフォーマンスの高い車です。

電気自動車に比較するとガソリン車の燃料効率は悪く、
それに勝つことはできませんが、
車両価格まで考えると、軽自動車のコストパーフォーマンスは、
十分、電気自動車と勝負できるものです。

高速道路をぶっとばすというようなことなく、
街乗り用のコンパクトな移動手段として利用するなら、
軽自動車で十分というか、軽自動車が最適かもしれません。

短大は、教育機関の軽自動車的な存在だと言えます。
生きていくための知恵を身につけるのであれば十分です。
2年間で生きていくきっかけを得られることを考えると、
とてもコストパフォーマンスの高い教育機関です。

じっくり、しっかり研究活動に取り組みたい、
学問の探究をしてきたいという人には、
四年制大学、さらには大学院へと進学して学ぶことが必要なのかもしれません。
でも、そうでないのであれば、
コストパフォーマンスの高い短大は、進学先の候補として検討する価値ありです。

今日は短期大学のシンポジウムに参加して、
そんなことをさらに考えてきたいと思っています。

2012年11月11日日曜日

大学が増えて、大学生の学力が低下したという話について

大学設置のニュースが、この1週間の話題の一つとなりました。
大学が増えすぎた、それによって大学生の質が低下しした。
そのため、これ以上、安易に大学を増やしてはならない。
そのことについての是非が取りざたされました。

大学の数が増え、大学への進学者の割合が増えたために、
これまで大学に進学しなかったタイプの高校生が大学へ進学することになっています。
学問を探究するという目的意識や知力の乏しいタイプの高校生が、
より多く大学へ進学することになっている可能性が大いにあります。

でも、そういうタイプの高校生が大学へ進学して学ぶことは無駄ではありません。
長い人生、ものを考えて生きていくための知力を磨くために大学で学ぶことは、
大いに意義あることです。

学問を探究する、基礎研究にじっくり取り組んでいく、先端的な研究を進めていく、というように
研究へと向かう取り組みを目的にしない大学進学者数が増えています。

そういう進学者を受け入れる大学は、
研究に向かう人を育てるのではない機能を持つ必要があります。

大学の役割の一つとして就職率が取りざたされるのは、
その機能の一つが、学生を就職できるような人材にするということであると考えられているからです。

大学教育に投下される税金を以下に抑えるかということを考えると、
いたずらに大学が増えることは望ましくありません。
しかし、平均寿命の長い時間軸でとらえると、
高校を卒業生後に、さらに学ぶ機会を多く提供できることは、
国民全体の知力を上げていくことにつながります。

ものを考えていく生きていくための知力を磨くことの大学、
この数が多くなり、大学進学者の割合が増えても良いと私自身は、考えます。

ただし、そういう役割を果たせているかどうかを大学運営者は考えなければなりません。

さて、ここで、短大について触れておきます。
高校を卒業して、すぐに働き始めるのではなく、
また、研究することを目指して大学に進学するのでもなく、
ものを考えて生きていく知力を磨きたいということのための進学先を求める場合、
その役割を担うことができる短大があれば、
それは進学先の有力候補となります。

高校卒業後、2年間の修学期間で社会に出ることができる短大は、
そういう役割を適切に果たすことができる教育機関となりえます。

私自身は、
短大よりは四年制の方が就職にとっても良いのだろうという思い込みを払拭し、
現時点でも十分にその役割を果たすことができている短大が、
自らの存在理由を示していかなければならないと考えています。

研究者になることを目指したいと思っているわけでなく、
社会に出る前に知力を磨きたいという人には、
4年間もいらないから、コストパフォーマンスの高い2年間で卒業できる短大へ
どうぞお越しください、とお招きしたいと思います。







2012年11月8日木曜日

先週から読んだ3冊 どれも面白い新書本です。

先週から読んだ3冊 どれも面白い本です。 


わかりあえないことから 
 
 平田オリザ 氏 著  講談社現代新書2177

 コミュニケーション能力を磨く授業に、演劇を取り入れた事例のについて書かれています。
 著者が本気で取り組まれていることエネルギーそのものも伝わってきます。
 演劇人が本気で教育に取り組まれると、こういうことになるのだと感心させられます。


ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている 

 理央周 氏 著  日経プレミアシリーズ174

 タイトルをパッと見たとき、ひまつぶし と読み違えました。
 ひつまぶし を初めとして、いわゆる名古屋めしを産む発想の方法が、
 apple社の商品を産む発想力に通ずるということが示されています。
 文脈からうかがえる著者の経歴もユニークで、
 どんどん引き込まれるように読まされてしまいます。

「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト

 酒井穣 氏 著  光文社新書439

 2010年に出版された本です。つい最近手に取りました。
人材育成について考えるヒントがたくさんある本です。
AMAZONの書評では、評価が分かれています。私自身は、面白く読ませていただきました。
参考文献や参考サイトが示されていて、次につながります。
何か確定した形のノウハウを得たいと思うような期待には応えてくれません。
面白く生きるための姿勢がおぼろげながら見えてきます。


2012年10月30日火曜日

二紀展を鑑賞して感じた 表現することの難しさ

二紀展を鑑賞しました。
たくさんの大作を一気に観るのは久々です。

さまざまなタイプの作品が展示されていましたが、

アニメ映画の一風景、近未来をイメージしたような風景が多い。
どちらかといえば横長にしたような顔の人物が描かれた作品がいくつもある。
というような印象を受けました。

PCでイメージをつくることもでき、写真の加工もPCで自在にできます。
さまざな映像作品を観ることもできます。

しかし、

つくるためのツールも観るためのツールもどんどん便利になってきている中で、
何かに向き合い、何かを表現するということについては、
その難しさが実は増しているのかもしれない。
そう思わされた展覧会でした。


2012年10月11日木曜日

『挑まなければ、得られない』 著者の情熱に火傷します。

挑まなければ、得られない
及川卓也 氏 著  インプレスジャパン

本気で生きている著者の情熱がひしひしと伝わってきます。
これからの社会のビジョンを考えることができるように、多くのメッセージが込められています。

ブログを編集して作られた本です。
過去のブログが、よみがえるような形で組み立てられています。

書籍化されるにあたって付けられた注釈が効いています。
私自身は、こんなに気の利いた注釈に出くわしたことがありません。

元のブログを含め、いろいろな活動団体のサイトなどのアドレスが散りばめられています。

この本から、さらに世界が広がっていきます。

「さまざまなことがらに挑戦して輝こう」と学生に語っていますが、
自分自身がまだまだ挑み足りないと自省させられる一冊でした。

2012年9月26日水曜日

#短大授業 真剣に学ぶ姿を伝えています

湘北短期大学 生活プロデュース学科のtwitterでは、授業風景が頻繁にUPされています。

少し前から、
真剣に学ぶ姿をとらえて紹介している場合に、#短大授業 をつけてもらうことにしました。
twitterで、#短大授業 を検索していただくと、真剣に学ぶ授業風景を垣間見ることができます。

多くの短大で、学びたいことを真剣に学ぶ授業が、多く繰り広げられていることと思います。
湘北短大のみならず 、日本全国、いろいろな短大で、
そのような授業風景を収めたつぶやきをUPされる場合に、#短大授業 をつけていただければ、
生き生きとした短大の姿を映し出すことができるのではないかと想像しています。

湘北短期大学 生活プロデュース学科のつぶやき
https://twitter.com/shohoku_produce

2012年9月12日水曜日

「始める勇気と 続ける根気」

何かの本で読んだのか
どこかの誰かから聞いたのか

そういうことはなく、突然ひらめいたのか

「始める勇気と 続ける根気」

 何かを成し遂げようとしたときに必要な姿勢ではないかと
ふと頭の中に、この言葉が浮かびました。

街がいきいきするために必要なこと

人口そのものは増えずに、人口構成において高齢者の割合が増えていく。
さて、これからどうすればよいのか?

50年後、100年後にどうなるかはさておいて、公共の建物がたくさん建てられてしまっている。
さて、それらをどうすればよいのか?


若い時期に栄養をたっぷり取りすぎて、この先、スリム化を図らないと健康が維持できない。
人間の体にたとえていえば、街がそのような健康状態になっているのでしょう。

こういう状態を打開するにはどうすればよいか。

特効薬を飲んで目覚ましく健康状態が改善することはなく、
手術して良くなるようなものでもありません。

日々、身体を動かして、
自分自身のエネルギーを活用していくことで健康に生きていくことができます。

街のエネルギーを活用して、街を健康にする。
そのエネルギーの活用の仕方を示し、実行しなければなりません。

その行動をする主役が、市民、国民です。
傍観者であるかのように、報道されることを眺めているだけでは、
街がいきいきすることにつながっていきません。
ただただ意見を述べるだけでも、街は変わっていきません。

では、どうすればよいのか?

一人一人が考えて行動し始めると、エネルギーが湧き出してきます。

2012年9月5日水曜日

湘北短大 インテリアデザインショーの映像を公開

8月25日(土)に開催したインテリアデザインショーの映像をYouTubeにUPしました。

http://www.youtube.com/watch?v=PGskNYtHwS0

湘北短期大学 生活プロデュース学科で今年初めて実施したイベントです。

30数分間のイベントでしたが、9分程度にまとめました。
雰囲気だけでも感じていただければ幸いです。

これをきっかけに来年度以降も行っていく予定です。


2012年9月2日日曜日

今の社会をどう生きるかということのヒントが得られる3冊

いずれも最近出たばかりの本です。
どれも今の社会をとらえることに役立ちます。


『東京は郊外から消えていく!』 三浦展 氏 著 光文社新書595

 下流社会の著者が書かれた本です。
 さまざまなグラフや表、地図で示されたデータで首都圏近郊の様子をとらえることができます。
 最後の方で示されている住民主体の住宅地マネジメントの組織の仕組みが、
 おそらくこれから先、つくっていかなければならないものだと感じました。

『若者、バカ者、よそ者』  真壁昭夫 氏 著  PHP新書818

 サブタイトルは、イノベーションは彼らから始まる!です。
 これからの世の中を変えていくためには、どういうタイプの人材が必要か
 ということが述べられています。
 いくつかの企業の成功例と失敗例が示されているので、具体的に考えることができます。
 この数日間、大きな話題になっているある日本企業と台湾の企業との合併の内容にも触れられています。
 まだまだ、いろいろやることがありそうだと確信させられます。

『「フェイスブック革命」の真実』 石川幸憲 氏 著 アスキー新書225

  フェイスブックがどのような過程で生まれてきたかということが、臨場感あふれる文章で示されています。
本の終わりの方で、ソーシャルメディアのあり方と今後の日本のあり方について述べられている箇所があります。冷静に現状を見つめて、これからのあり方を考えることができます。

これらの3冊を同時に読むと、
まちの現状、組織のあり方、ソーシャルメディアとの付き合い方、

これからの社会でなすべきことが見えてきます。

あつぎ協働大学 受講者の皆さんの熱心さに感服しました

昨日 9月1日(土)
あつぎ協働大学の講師を務めました。
タイトルは、『交遊して元気になる仕組み』

講座そのものも交遊できる場にしたいと思っていましたが、受講者の皆 さんはどうお感じになられたでしょうか。

とらえどころなく、答えづらい質問に対して、いくつもの答えをいただき、とにもかくにも受講者の方々の熱心さが伝わってきました。

そのやり取りに時間を割いたために、最後があわただしく切り上げる形になりましたが、
120分間、最後までおつきあいいただいた受講者の皆さんに感謝します。

文化・芸術に触れる機会についてのアイデアを書いていただき、最後に回収しましたが、
その内容を取りまとめたものを次週、受講者の方の手元に渡るように段取りしたいと思います。

2012年8月23日木曜日

いよいよ明後日です。 ご連絡を3つ

ご連絡 その1

集いは16時スタートですが、
14時過ぎからインテリアデザインショーというイベントを開催します。
在学生が行う初のイベントです。
 また、ファッションデザイン室やインテリアデザイン室などリニューアルした部屋なども
早めにお越しいただき、ご見学いただれば幸いです。


ご連絡 その2

景品確保しました。 最後にくじ引きを行います。 金、銀、銅、、、
参加される卒業生の皆さん お楽しみに・・・


ご連絡 その3

第2回厚木スマイルダイニングが25日(土)18時~
本厚木駅近くのTONTONにて行われます。

湘北の学生も関わっているプロジェクトです。

2次会の食事の場所としてご検討ください。

http://kara-sai.com/smile_dinning_2.html




2012年8月20日月曜日

ヴィレッジヴァンガード本店で出会った5冊 いろいろ考えました

名古屋市内にあるヴィレッジヴァンガードの本店、発祥の地の1号店に行ってきました。
その店は、車で向かうと気づかずに通り過ぎてしまいそうな倉庫と思われるような建物でした。

そこでたまたま出会えた5冊、
それらは、今の自分自身の生活や仕事のあり方について、大いに考えさせられる本でした。

空白              井上雅彦 氏著  スイッチ・パブリッシング
初めての編集        菅村雅信 氏著  アルテスパブリッシング
サブカルで食う        大槻ケンヂ 氏著 白夜書房
最低で最高の本屋     松浦弥太郎 氏著 集英社文庫
洗脳広告代理店 電通   苫米地英人 氏著 株式会社サイゾー

本気で生きているかどうかという問いかけを常にしていかないといけないと意識していた矢先に、
本気で生きている人たちの考え方に接することができました。

ヴィレッジヴァンガード本店での出会いに感謝します。

********************************************
少し前に読んだ本で、
社会学者の方々が、いろいろなテーマについて述べられたものがあります。
フラット・カルチャー 遠藤知巳 氏編 セリカ書房

この中に、ヴィレッジヴァンガードについての論述、ショッピングセンターについての論述があります。
それらの内容を読み返しながら、
ユニークな書店として20年以上前に登場したヴィレッジヴァンガードが全国各地にあるショッピングセンター内に出店されている現況をどうとらえて良いか、それはそれで、いろいろ考えさせられています。

2012年8月3日金曜日

生活プロデュース学科の『プロデュース』とは?

生活プロデュース学科という学科名称にプロデュースというカタカナを用いたのは、
うけを狙ったものでも、奇をてらったものでもありません。

プロデュースのもととなる英語のproduceは、生産するというような意味に訳されます。
農作物の生産などにあてはまる単語です。

いろいろなものを合わせて何かを作り上げていく

私自身は、プロデュースという単語を、そのようなイメージでとらえています。

何かが生み出されるときに、無から生まれるものはなく、
さまざまなものごとが合わさって作り上げられていくます。
物質的なことがらだけでなく、時間もまた、合わさる要素に加わります。

人が生活をしていくとき、ただ漫然と日々を過ごすのではなく、
毎日をより面白く、より生き生きとした形で過ごしていくことしたとき、
そこでは、さまざまなものごとを合わせていくという活動が必要となります。

生活をプロデュースするということは、
日々の生活をより面白いものにしていくために活動することです。

それは個人が自分だけの生活を面白くするというものではありません。
さまざまな人々、社会全体が面白くなるように活動していくことにつながっていくものです。

生活プロデュース学科とは、
生活をプロデュースするという方法を学生自らが発見し身につけていくための学科です。

プロデュースという単語がつく学科名称に対して、?と言われても、
これに変わる漢字の熟語が見当たりません。

ちなみに、英語のproduceだと、このような意味でとらえるには難があるため、
湘北短期大学 生活プロデュース学科の英語名称は次の通りです。

Creative Life-Style Management

とてもカッコいい名称です。
この名称を考えられた方のセンスと教養には、感服しています。


『看板学部と看板倒れ学部』 参考になるところは多いけれど

看板学部と看板倒れ学部  
倉部史記 著
中公新書ラクレ

面白い本です。
大学を選ぶときの参考になります。
学部、学科の印象だけでは、中身は分からない。
偏差値の高い学部、学科ほど良いということはない。
資格を取さえすればよいというわけではない。
など、受験情報誌を眺めているだけでは分からない大学選びのポイントが示されています。

大学が学生集めに力を注ぎすぎるがあまり
見かけだけを良くしようという動きに対する疑問が投げかけられています。

その中で、カタカナ名称の学部、学科名に対する疑問も投げかけられています。
これは許せるけど、これは?、これは漢字の方が分かりやすいなど、
いくつか例示されています。

その中で、プロデュースは、?と書かれていました。
?と書かれてもやむなしかと認めつつも、
自らの存在理由に関わるので、その?は取り除きたいと思います。

で、プロデュースとは?

次の投稿につづく

2012年7月29日日曜日

昨日のオープンキャンパスでも、卒業生2名が語ってくれました。

昨日のオープンキャンパスでは、
高校生や保護者向けに卒業生が話をしに来てくれました。

生活プロデュース学科では、
アパレルの販売職についている卒業生とCADオペレーターをしている卒業生の2名が来てくれました。
お二人とも、今の仕事内容、就職活動の仕方、在学中に学んでおいた方がいいことや体験しておいた方がいいことなど、伝えたいということが山ほどあり、丁寧にかつ熱く語ってくれました。
時間枠に限りがあり、もっともっと話して伝えたかったという中で終わってしまったことについては、申し訳ないなと思いつつも、それほどまでに在学していたことや今の仕事に就いていることに誇りを持っていてくれていることが感じられ、うれしく思いました。

①卒業生が充実した生き方をする。
②その生き方のきっかけを得た母校に誇りを持つ。
③そのことを進路の検討をしている高校生に伝える。
④入学後のストーリーをイメージして進学先を決定する。
⑤進学した先で、充実した生き方につながる学びの体験をする。
⇒①そして、卒業後、充実した生き方をする。

この循環をより大きな流れにしていきたいと思います。

2012年7月26日木曜日

輝いている卒業生が在学生に話をしてくれました

昨日もまた、卒業生2名が在学生に卒業後のイメージをつくるためのきっかけとなる話をしてくれました。
就職活動やその後の仕事での頑張りも、前向きに楽しもうという姿勢で臨むことにより、日々、生き生きとしているということが、二人の話から伝わってきました。
在学生にも、その雰囲気が伝わったようです。
仕事をして、結婚をして、今は子育て中という卒業生の現況に、自分自身の姿を重ねてイメージしていた在校生も多かったようです。
あいさつをしよう。
とにかくいろいろなことにチャレンジしよう。
人のためということを意識して行動しよう。
そうすることによって輝こうと、日々学生に伝えていますが、
それを実践して輝いていますというような話を自分の言葉で語ってくれた卒業生に感謝します。
そして、それに続いて輝く女性となるように在学生が自分自身を磨いていってくれることを望んでいます。

2012年7月3日火曜日

We  我々 私たち

テッドトークを紹介するETVの番組が面白い。

7月2日23時からは、人の死後のSNSについてのプレゼンが紹介されていました。
人々にとって死の定義が変わるかもしれないというメッセージを述べる際に、
Weという主語が、人類みなという意味で使われていました。
その表現により、みんなが直面していくことがらであることが
効果的に強調されていた印象を受けました。

一方、離党がどうのこうのという報道について、
私自身は、あまり関心はないのですが、
会見等の言葉の使われ方で気になっていることがあります。

それは、渦中の人物である小沢氏が、『我々』とか『私たち』という言葉を多用することです。
そこで語られる『我々』や『私たち』が示す枠組みについて、
小沢氏が説明するような場面に出くわしていません。

We 我々 私たち

説得力あるメッセージを投げかけるためには、
主語が何を示しているのか、明確でなければならないと改めて感じました。

2012年7月1日日曜日

つか版・忠臣蔵~厚木あゆコロ篇~ 感謝感激の観劇

劇団扉座第50回公演  『つか版・忠臣蔵~厚木あゆコロ篇~(厚木)』  
原作:つかこうへい 氏  脚本・演出:横内謙介 氏

厚木市文化会館にて、観劇、感激しました。

私自身は芸術家ではありませんが、創作意欲が高まる刺激を受けました。

とにかく舞台上から休む間もなく、エネルギーが放出され続いていました。
最後には、「好きだ」というメッセージが繰り返し、強く、発せられます。

何事に取り組む場合でも、仕事の職種や業種が何であれ、
本気であるかどうかの度合いを常に問い続けないといけないのだと最近感じる中で、
さらに本気にならないといけないと思わせられる舞台でした。

観劇できたことに感謝感激です。

途中のセリフで、『湘北短期大学』なる単語が盛り込まれていたところでは、
別な意味で、感激しました。こちらについても感謝です。

7月1日 千秋楽 前売り券は完売だそうです。

2012年6月29日金曜日

ロックバンドの活動からマーケティングを学べる本

『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
日経BP社 1700円

うすっぺらなビジネス書とは異なります。
文化活動がビジネスとして成立するためのさまざまな工夫の要点が示されています。

アメリカのロックバンド、グレイトフル・デッドの活動内容を紹介しながら、
その活動のマーケティングの戦略を解説し、さらに類似の企業戦略が例示されています。

原書は、
MARKETING LESSONS FROM THE GRATEFUL DEAD
著者は
DAVID MEERMAN SCOTT & BRIAN HALLIGAN

装丁は原書の方がオシャレな気がします。
Amazon.comでも簡単に入手できます。
興味があるようなら、高校生でも原書で読んでもらいたい一冊です。

2012年6月27日水曜日

高校生の眼の輝きを感じるとき

オープンキャンパスや出張授業で高校生の皆さんの前で話すことが度々あります。

試験のための勉強をして、その後進学をして、おそらくこの先、就職する。
そのような定番の生き方のレールがあるわけではないという示唆をにじませ、
今の高校生活から連続させて先を見据える姿勢を持とうというような内容の話をしたとき、
聞いている高校生の皆さんの眼が、途端に輝きだすように感じることがあります。

たくさんの本を読んだり、良いものに触れてみたり、じっくり考えたり、
社会で生きるということに悩んで、
目を輝かせる高校生活を日々送ってもらいたいと切に願っています。

もちろん、そのような日常を送ることは、
学生にとっても社会人にとっても同じく必要なことだと思います。

2012年6月16日土曜日

オトナへのトビラ 大学よりも専門学校?? 短大も視野に

NHKのETVで放送されているオトナへのトビラという番組で、
6月14日に「大学よりも専門学校??」というテーマが取り上げられていました。

番組途中で、専門学校の方が大学より良いと考えられる点
次の2つが挙げられていました。

・多くの場合2年間 4年制大学の期間も半分、学費も半分
・好きなことを学べるというニーズに対応しているという点
 (このニーズが社会のニーズなのか、生徒のニーズなのかは議論の余地があると思います)
さらには、
・卒業した後に、そこから進学することも可能であるという点も挙げられていました。

これって、4年制大学よりも短大の方が良いという点そのものです。
生きのいい短大の中身を知るものとして、 断言できます。

番組後半では、専門学校の就職率の数字が良い点についても解説がなされていました。
・必ずしも、目標として掲げられている仕事に就いているわけではないことがあること
・専門学校によっては、中退率が高い場合があること
さらに、専門学校に行くかどうかを迷う点について、
実際に入学した後で、
当初目指そうとしていた方向に向かわない時に困るということに触れられていました。

生きのいい短大なら、 そのように危惧することが少なく、

しっかりと学んで、自らを磨き、その上で就職につなげていくことができます。

生きのいい短大が、高校卒業後の進路の選択肢の一つとして、
大いに考えるに値するものだということも同時に示して欲しかったなと
番組を見ながら感じていました。

『語りきれないこと』に向き合って語ってくれている本

『語りきれないこと』 鷲田清一 氏 著  角川ONEテーマ文庫

今年の2月、大震災からほぼ一年が経った時期に出版された本です。

さまざまなことに向き合い、さまざまなことについて決断せざるを得ないこの時期に、
この本は、もっとも大切なことは何か?について、教えてくれます。

それは、ひとことで言い表せるものではなく、
その問いの答えを見つけたい方は、ぜひこの本を読んでください。

interdependence インターディペンデンス
という言葉が、この本の終わり間際で紹介されています。

これが地域社会でいちばん大事なことなのだと著者は語られています。

うわべのテクニックではなく、コミュニケーションのあり方の本質を考えさせられる一冊です。

2012年6月13日水曜日

面白すぎる 茂木健一郎 氏の講演

Edu×Tech Fes 2012 教育とテクノロジーの祭典
USTREAMで配信されていました。

その中で開始2時間前後をまたぐ茂木健一郎氏の話に感激しました。

まったくその通り。

大学受験 偏差値 高等教育 東大などのキーワードに興味を持っている方
ぜひ視聴してみてください。

キャリアというものを考える助けとなる2冊

①戦略人事のビジョン 
  八木洋介 氏 金井壽宏 氏 著 光文社新書580

②学者になるか、起業家になるか
  城戸淳二 氏 坂本桂一 氏 著 PHP新書769

社会人といわれる人々、学生、高校生、どなたにもお勧めしたい2冊です。

①は人事というものの捉え方について教えてくれます。
人事担当の方には直接有用な知見が得られる本ですが、
全般を通して、組織のあり方、組織内での生き方を示してくれています。
自分自身が組織というものとどう関わっていけば良いのかということについて、
新たな視点を与えてくれます。

②は、サブタイトルに『理系の未来は明るい』 と書かれていますが、
理系、文系などという枠組みとは関係なく、
大学で学ぶ、大学で研究する、社会で生きるということについて、
著者の体験を踏まえた形で、考えるヒントを与えてくれています。
特に進学先について悩んでいる高校生にお勧めしたい本です。

どちらの本にも書名にキャリアというような単語はありませんが、
両方ともキャリアについて考える際に大いに参考になることがらが述べられています。

へたな人生訓の書よりも、この2冊をお勧めします。

2012年6月11日月曜日

USTREAM 昨日放映された『よるヒル超会議』は刺激的

昨日、夕方から夜中にかけて放映されていた『よるヒル超会議』

たまたまUSTREAMで視聴したのですが、とても刺激的な内容でした。

津田大介氏の『動員の革命』中公新書ラクレを読み終えたばかりで、
その本に登場された方々を検索していて、生中継に出くわしました。

津田大介が出演されていて、
co-ba(コーバ)を主宰されている方も出演されていました。


また、別なセッションでは、CAMPFIREを立ち上げた家入一真氏も出演されていました。


読み終えたばかりの本の著者ならびにそこに登場する人物のセッションを視聴していることに
なんだか不思議な感覚を得ました。

そして圧巻は、0円ハウスの著者の坂口恭平氏
ともにセッションに参加されていた宮台真司氏が感心されていたとおり、
まれにみる逸材ぶりを発揮されていました。
前に本を読ませていただいていましたが、
そのときから描いていた印象以上の情熱の塊のような人物でした。


今、何を考え、どう行動していけば良いのか、
普段の自分自身の行動がまだまだ甘いことを思い知らされました。

今、この先、何をしていこうかということを思い悩んでいる方は、
録画を見ることができますので、ぜひ、USTREAMでご覧ください。
(ニコニコ動画でも配信されていました)

2012年6月7日木曜日

創造的な生き方に定番はない


決まりきった生き方、定番の生き方でないものを創造的な生き方と仮に呼ぶことにしましょう。

そうしたとき、
そもそも、決まりきった生き方などないのだから、
すべての生き方が創造的だと言えそうです。


でも、ただ生きるというよりも、創造的であろうと意識するだけで、
常に何かを生み出し、わくわく感や期待感を持って生きれば、
周りの人々を幸せにし、自ら輝き、生き生きとした人生を歩んでいけるような気がします。

The Department of Creative Life-Style Management

生活プロデュース学科の英語名です。

さまざなな創造的な生き方を目指す人の応援をし続けたいと考えています。

2012年6月5日火曜日

インテリアの学校の学生は、おうちガール? DIY女子?




8月25日のインテリアデザインショーは、壁に見立てたパネルにさまざまなデコレーションを施すイベントです。そのインテリアデザインショーで使うパネルを学生たちが制作しました。
なれない道具を使い、ぎこちない様子で作っていましたが、なんとか完成にこぎつけることができました。
失敗を重ねながら作業に取り組んでいましたが、そこで気づいたこと、得たことを次週の授業で振り返ります。
実際にものを作ってこそ学べる。そういうことがたくさんあります。

卒業生が生き生きしていることが何より

昨日も卒業生が訪ねてきてくれました。

頑張りながら仕事を続けていたり、卒業後に資格を取得して次の職場に向かっていたりと
状況はさまざまですが、卒業後の生き生きとした様子を見ると、うれしく思えます。

卒業生の集いを開催する企画を進めていることを話すと
同級生と久しぶりに会うことのができるのが楽しみなので、
ぜひ開催してくださいとのコメントをもらいました。

実施計画を立てることにします。
予定は8月25日(土)の夕方です。

生活プロデュース学科および生活科学科の
卒業生の皆さん、スケジュールを空けておいてください。

2012年6月3日日曜日

高校生の進路選択 そして高校時代に学ぶこと

先週末の土曜日にオープンキャンパスの学科説明担当をしました。

その時に補足的に話したことがらとにさらに付け加えて、
少々長めのひとりごとを書いておくことにします。

高校生が卒業後の進路についてどのように考えればよいかということについて

その後の人生、60年ほど続くものとすれば、
今流行っているものとか、今景気のいい仕事とか、
この先の進路選択に当たって、目先のことがらに囚われて考えない方が良いでしょう。

どのような生活を展開していくか、
どのような仕事をしていく中で生活の糧を得ていくかということについて、
イメージする姿があるとすれば、
どうすればそうなっていくかを徹底的に考えてみた方が良いでしょう。
大学や学校選びというよりも、もっと具体的に調べてみた方が良いでしょう。

大学や学校選びの際に、どんな資格が取れるかが重要だと言われることもありますが、
資格さえあれば、
紆余曲折なく、まっすぐな人生を歩むことができるなどという妄想は捨てた方が良いでしょう。

高校生活は、普段の授業の勉強、部活動、受験対策の勉強など、
いろいろすることがあって忙しいと感じているかもしれません。

でも、社会全体が面白くなるように自分に何ができるかという点については、
高校時代からあれやこれやと考えることを強くお勧めします。

しっかりしたイメージが築けなくても問題ありません。
とにかく、多くの本を読み、本物にたくさん触れる経験をして、
いろいろな刺激を受け、いろいろ悩んで考えてください。

そうする中で、この方向で行くと決意、決断できる何かが見つかるはずです。

そうすることが高校時代に学ぶということです。

高校で勉強するということは受験勉強をすることなのだという妄想に、
非常に多くの人々が囚われています。

そのために、
受験勉強をあまりしないでも入学できる学校に進学することや
早くに進学先が決まってしまって受験勉強をする必要がなくなる場合に、
勉強をしなくなると言われることが多くあります。

でも、本当は、 受験勉強をするかどうかに関わらず、
社会全体が面白くなるように自分に何ができるかという点について、
高校時代にずっと考え続ければ良いのです。

卒業後の進学先で学ぶ内容が決まった場合には、
進学してからそのことに学ぶ始めるのではなく、
すぐさまそのことがらについて、いろいろな本を読んで勉強することをお勧めします。
もし、何かをつくることを目指しているのなら、高校時代から作り始めるべきです。
もし、ある業界に興味があるなら、
実際にその業界にどうやったら飛び込めるかを考えてみるべきです。

さて、私自身は短大教員という仕事をしています。
四年制の大学に比べて、短大は就学期間が2年間しかありません。
大学へは4年間行くのが良いのか、2年間で良いのかについて付け加えて書いておくことにします。

大学院に進学し研究活動を続けていくという希望を強く持つ方には短大はお勧めできません。
でも、あるイメージを持って生きていこうとしたときに、そのきっかけになることが学べるのであれば、
2年間学んで、すぐさま社会に出ても十分にやっていけます。

四年制であれば4年間遊べるけど、短大だと2年間しか遊べない?
こういうことを言う人には、
自分自身の幸せの定義をしっかりと見つめ直すことをお勧めします。

そもそも、学生時代に遊んで、就職すると遊べないとする妄想を捨てるべきです。

日々、生活していく、そのために仕事もしていく、
社会全体が面白くなるように自分に何ができるかということを日々考えながら、
行動をして生きていく。
そういう生き方を楽しもうとするなら、
学生時代が長いかどうかは、ほとんど問題になるものではありません。

高校生の方で、もしそういう妄想を持っているのだとすれば、
すぐさま捨てて、すぐさま今の高校時代そのものを、
いろいろ見聞きし、考え、行動する時間に費やすことにもっと努めてください。

一人でも多くの高校生が、より充実した高校生活を送っていただけるよう願っています。

追記
インテリアに興味のある人は、
インテリア雑誌を調べ、自分の部屋の模様替えからスタートさせましょう。
ファッションに興味のある人は、
洋服選びをする際に、単に流行を追うのではなく、
なぜそれが流行っているのかということについても追及してみましょう。
食に興味のある人は、
どんどん自分自身でも料理をするなどして、栄養や味について探究をし始めましょう。
子どもと接する仕事がしたいと思った人は、
高校生でもできる子どもと接する機会のあるボランティア活動など始めてみましょう。
絵本を描いてみたいと思った人は、
すぐさま手作り絵本をつくってみましょう。

将来してみたいということのきっかけを今、この時点からつかんでいきましょう。






2012年5月28日月曜日

経済学の基本などが学べる訳書3冊 面白かった

 週末に読んだ3冊の本

どれもとても面白い視点でものごとをとらえて書かれています。
これらの本を読むと、世の中の見方が少し変わってくるかもしれません。
これらの本からは、日々の取組に対して、ひと工夫加えていくヒントが得られます。
どれもお勧めできる本です。

『この世で一番おもしろいミクロ経済学』
ヨラム・バウマン 氏 著  ダイヤモンド社

漫画のようなイラストでミクロ経済学の基本的な考え方を教えてくれます。
ノーベル賞を受賞した経済学者がどのような理論を提唱していたのかなども知ることができます。
原書で読むとより面白いかもしれません。

『日常生活の疑問を経済学で考える』
ロバート・H. フランク 氏 著

さまざまな日常的な出来事において、なぜそうなのかという理由を述べてくれます。
やっぱりそうだよなとか、なるほどそうだったのかとか、いろいろ考えさせてくれます。
経済学的な視点を持ってものごとを観るということがどういうことなのか、学べます。

『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
デイヴィッド・ミーアマン・スコット  氏 著  ブライアン・ハリガン  氏 著

ライブを中心に据えて活動するアメリカのバンドの取組にマーケティングを学ぶという
とても面白い観点から書かれている本です。
何を重視して、何に重点をおいて活動していくべきなのか、具体的なヒントを与えてくれています。

2012年5月23日水曜日

教育について論じるときの最大の問題点

教育について論じるときの最大の問題点

教育について論じるときに最も陥りやい罠は、
論じている本人たちが、すでに学ぶ時期を終えていると勘違いすることです。

人は、常に学び続けて成長しています。

それを忘れて、
学校に通う人が学び、卒業した人は学ばないというイメージに染まる人がいます。

学ばない大人が、子どもの学びを語っている場合ではなく、
そういう大人は、自らがどのように学んでいくかということに、
今一度向き合ってみるべきだと思います。

子どもに本を読めという前に、大人が本を読みましょう。

もし、子どもに将来のことをしっかり考えろというのであれば、
自分の将来のことをしっかり考えましょう。

大人も、子どもも、
日々学び続けることに喜びを感じることができるような世の中に
少しずつでもしていきたいと考えています。


2012年5月22日火曜日

『フューチャーセンターをつくろう』 帯のとおり ファシリテーター必読

フューチャーセンターをつくろう
野村恭彦 氏 著
プレジデント社

帯に、未来志向のファシリテーター必読の書!と掲げられていました。

ファシリテーターの在り方、新たなものごとを生み出す会議の方法にとって、
何を踏まえておくべきかという根本的なことを示してくれている本です。

まさしく、ファシリテーターを目指す人、その役割を果たそうとしている人には、
必読の書であると言えます。

書名にあるフューチャーセンターは、施設そのものの名前ではなく、
そういった機能を持つ場のこととして、書かれています。

さまざまな場面で活用した方がよい方法が具体的に書かれています。


ヒーローが何かを変えてくれるのでは?
というような考え方は、この本にあるフューチャーセンターの思想と相反すると
著者は、断言されています。

こういう本が多くの人に読まれ、
その内容に共感した人が一人でも多く活動し始め、強力なカリスマ性を持ったヒーローの登場などに決して期待することなく、
みんなで考えながら面白い社会をつくっていくようになることに期待します。

2012年5月16日水曜日

短大教員の活動は ハードボイルド

研究者として、じっくりと研究に打ち込むという活動を
(実際には、フィールド調査あり、実験ありで、そうとも言えませんが)
仮に、安楽椅子探偵であると位置づけると、
短大教員の活動は、まさしく、ハードボイルドです。

研究室にこもって熟考するというよりは、
駆けずり回り、這い回り、いろいろな人と接する中で、
ものごとの解決の糸口を探り当てたり、本質に近づいていきます。

忙しいけど、面白い。

短大教員の活動は、ハードスケジュールなどと捉えるのではなく、
ハードボイルドという姿勢で、常に本質を見極める努力をしていきたいと思います。

2012年5月13日日曜日

青春のパフォーマンスに湘北短大生が出演

5月12日の第4回 青春のパフォーマンスで
湘北短大のダンスサークルの学生4名が踊ってくれました。

ふだん踊っている雰囲気とはかなり異なる場面で、
生き生きと踊ってくれました。

踊っている最中よりも、
番組の最後のインタビューの受け答えの方が、緊張している様子でした。
司会の小塚ツルギさんがうまかったこともありますが、
そのインタビューの答え方や答える内容でも、いい雰囲気をかもし出していました。

厚木伊勢原ケーブルネットワークのあゆチャンネルにて、
あつぎ青春劇場の1時間番組として、複数回放映されますので、
厚木市内の契約者の方々には、
その様子をぜひ見ていただきたいと思います。
放送日は、5月15日、17日、29日、31日です。

たまたま、出身高校の先生も見に来ていただけていて、
一部の学生は、恩師との久々の再会も果たせたようでした。

他のサークル、他の大学の学生さんや高校の生徒さんなど、
さらには、小中学生の皆さんなど、
日ごろの練習の成果を披露する場として、
日々の活動の宣伝告知をする場として、
あつぎ青春劇場という舞台を活用していただければ良いと思います。

2012年5月6日日曜日

「当事者」の時代 で示された『マイノリティー憑依』

「当事者」の時代
佐々木俊尚 氏 著
光文社新書569

弱い立場の人、被害者、そういう人に成り代わって、ものを考え、意見を述べる。
自分自身が責任ある立場に身を置くことなく、居心地良く生きる。
そういう行動の仕方を『マイノリティー憑依』という言葉で表現されています。

この本では、
社会で生きていくために、何から逃げてはいけないのかということを的確に示してくれています。

『マイノリティー憑依』に陥らないように、常に自らの言動や行動を確認する必要がありそうです。

事件や事故について報道されていることがらに、
いくつもの違和感を覚えていた私自身にとって、
この本は、ひとつの解答を与えてくれました。

神道との関係については、唐突に感じましたが、
新聞記者の内実、第二次世界大戦以降の日本の戦後史から、
『マイノリティー憑依』というとらえ方が導き出されてくるストーリーには感心させられました。

この本では、現状を認識した後、
ではどうしていけば良いのか?という答えは示してくれていません。

それこそ、当事者となって、各自が考え、行動していかなければなりません。
困難な局面に立たされていることを知ると同時に、
面白い世の中に生きていることを確認できました。

500ページ近くのひときわ分厚い新書本です。
ぜひ多くの人に読んでもらいたいと思います。
多く売れた時に、
既存メディアが、この本をどのように捉えて紹介するのか、
楽しみです。



2012年5月1日火曜日

因果の鎖をどこまでたどればいいのか?

バスツアーの事故の報道が、この2日間、テレビで多く放映されています。
法律上、問題はなくても安全性を軽視していたと指摘する声も伝えられています。

格安バスツアーをテーマにした番組を放映したことのある放送局では、
安全性についての検証をしないまま、
かつて、
安くてお得なツアーがあると紹介するような番組を放映したことがあることについて、
その姿勢を見直さなけらばならないとは考えないのでしょうか?

と、こんなところで独り言を書いて、何かが変わるわけではありませんが、

「考える力」は、単に学生に求められているものではなく、
大きな組織の中で仕事をしている一人一人 、
日々、情報を受け取って生きている一人一人が持つべきものです。

2012年4月29日日曜日

輝きの3世代 みんな輝く素質を持っている

湘北短期大学にて、
今年度初めてのオープンキャンパスが開催されました。
もちろん、私自身は生活プロデュース学科の担当です。

いろいろなことにチャレンジして輝く女性
そんな女性を育てることを目指しています。

見学に訪れた何人もの高校生の眼が輝いていました。

高校生に説明をし、案内をする湘北ナビの学生たち

初めての案内で緊張するなどと言いながら、
持ち前の笑顔とサービス精神で、輝きながら説明をしていました。

そして、たまたま訪れた卒業生たち

高校生の皆さんにも近況報告しつつ、
その後、詳しく話を聞くと、苦労を重ねながらも、
それぞれの職場で頑張っていることを語る表情は輝いていました。

入学前の高校生、それを案内する在学生、そして近況報告に訪れた卒業生。

輝きの3世代がそろった風景を見ることができた1日でした。

2012年4月16日月曜日

青春のパフォーマンスで4分間のミニ講義を行いました

先週末、4月14日(土) 
イオン厚木店8階 あつぎ青春劇場にて開催した青春のパフォーマンス
7組の出演者の一人として、4分間のミニ講義を行いました。
タイトルは、「今について考える」 。
普段の授業の中で伝えていることの一つです。

厚木市内だけでしか観ることができませんが、
厚木伊勢原ケーブルネットワークのあゆチャンネルにて、
来週、さらにその2週間後に、この時の模様が1時間番組で放映されます。
隔週で、火、木、土の計6回放映されます。

2012年4月14日土曜日

授業はパフォーマンスと見なせるか?

あつぎ青春劇場にて、毎月第2土曜日に行われる青春のパフォーマンス

4月14日(土)17時から18時 イオン厚木店8階にて、その第3回目が行われます。

4分間 8組 歌、踊り、演劇、演奏、マジック、朗読など
さまざまなパフォーマンスが繰り広げられるイベントです。

今回は、私自身も出演いたします。

普段の90分授業の中から切り取った4分間
4分間のミニ講座がパフォーマンスと見なせるかどうか、
私にとってのチャレンジです。

テーマは、「今について考える」

湘北短期大学 プロデュース学科の学生で、
普段の授業を受けている学生にすれば、
「ああ、あの話ね」と言われてしまう内容です。

今週の水曜日の授業で、1年生に話をしました。

それを4分間に収めて演じる?ことにいたします。

NHK 東北発 未来塾 星野氏のコメントに共感

NHKのEテレの番組
東北発 未来塾 4月13日(土) 夜の放送を見ました。
http://www.nhk.or.jp/ashita/miraijuku/

星野佳路さんがファシリテーターとなって、
東北の地元の学生さんたちが東北の魅力について話し合っていました。

do needsの向こうにbe needsがある。
そのBe Needsを考えよう。
という星野氏の呼びかけに共感しました。

私自身、ものごと進める際に、
PLAN DO SEE より BE DO SEEとイメージすることが良いと考えています。

beについて考えること、beを原点としてとらえること
忘れずに、心がけていきたいと思います。

2012年4月10日火曜日

人はいつ輝き始めるのか?

答え 輝こうとして行動した時からです。

大げさなことでなくても、何かをしようとイメージして、
そのイメージしたことを実現させようと努力や工夫をし始めると、
人は輝き始めます。

そういう人たちが集まると、その組織も輝き始めます。

輝き始めたことで、さらに輝きを増す行動を誘発します。

そんな体験をし、輝き始めることによって輝きを増すという行動パターンが身につくと、
その後は、どんどん輝きを増していきます。
時には、困難に直面したり、うまくいかなくなることは当然あります。
でも、輝き方を一旦身につけた人は、そこからまた、輝き始めることができます。

そういう輝き方を身につけるという点からすると、
短期大学という機関は、それにふさわしい教育機関だと改めて思えてきます。

2年間で十分。
その中で輝き方を身につける。
その勢いで社会でチャレンジして生きていける。

輝き方を身につけた短期大学の学生の皆さんには、
卒業後、さらに学んだり、生き生きと仕事をしながら生きたり、
どんどん輝きを増してくれればよいと思います。

2012年4月7日土曜日

ATUGI LOVERS よくできたオシャレな雑誌です

ATUGI LOVERS 保存版を買いました。

とてもよくできたオシャレな雑誌です。

厚木の輝きを表現してくれています。

カフェ鈴木さん じょ里ぃさん 千石屋さん サラさんなどなど、いいお店がしっかり紹介されています。

国の重要無形民俗文化財に指定されている相模人形芝居もしっかり紹介されています。

古民家岸邸や厚木の歴史についても紹介されています。

厚木のことを知るにはとても良い雑誌です。
そのサイトもあります。
http://www.honatsugi-mylord.com/atsugilovers/

厚木が面白くなっていく予感がします。

ただ、とても残念なことに、私自身が関係している
湘北短期大学
イオン厚木店8階のあつぎ青春劇場
ブルーウェーブあつぎプロジェクト
などについて、まったく記載されていません。
掲載されるように売り込みの交渉をしなければならないと
強く感じました。

2012年4月5日木曜日

いろいろ合せていくことで、何かが産まれる

プロデュースをするということ

アイデアを形にするためには、いろいろなものごとを合わせていく必要がある。

プロデュースの仕方を学ぶには?

ジャンルやテーマは何であっても構わない。

アイデアが単なる思いつきのままでは、実現しない。
実現させるために、何を考える必要があるのか?
どのようなタイミングで何をする必要があるのか?
時には失敗の経験も通じて、
とにかくアイデアを形にするという経験を積み重ねていく。
そうしていくことによって、プロデュース能力が磨かれていきます。

学校で学ぶことは、その最初のきっかけで、
働きながら、生活しながら、磨き続けることで、
プロデュース能力が培われていきます。

仕事をし始める最初から、
プロデュースする立場で仕事したいとか
企画に関わりたいという人がいますが、
そういう仕事が任されるようになるためには、
いろいろなものごとを合わせていくプロデュース能力と
そもそも合わせるものごと自体を知ること、
ものをつくる、ものを売るという現場を知る必要があります。
さまざまな経験を積み重ねていく中で、
プロデュースをするということを仕事にして生きていくことができるようになります。

2012年4月4日水曜日

短大の学生証は2年間のパスポート

毎年、新入生に次のような話をします。

「短大の学生証は2年間のパスポートだと思ってください。」

テーマパークの終日パスポートというものがあります。
そのパスポートを購入して入園すると1日中、園内のアトラクションを楽しみたい放題です。

パスポートを有効活用しようとして、
多くの人は、自分の望むアトラクションをいかに楽しむかを考えて、1日中遊び倒します。

学生証は2年間の有効期限を持ったパスポートです。
そのパスポートを有効活用するために、
短大そのものをいかに使い倒すかということを考えてください。
と新入生に話します。
本心から、そう思い、そう話します。

湘北短期大学には、学ぶためのアトラクションがいろいろあります。
それを使い倒さない手はありません。

2012年3月30日金曜日

『デザイン思考が世界を変える』 で変えよう

デザイン思考が世界を変える イノベーションを導く新しい考え方

ティム・ブラウン氏 著  千葉敏生 氏 訳

ハヤカワ新書

原書のタイトルは次の通りです。
CHANGE BY DESIGN
 How Design Thinking Transforms Organization and Inspires Innovation

デザイン思考(Design Thinking)でものとごをとらえて、活動していくことを重要性が示されています。

閉塞感を感じる局面を打開していくのに、
ここで示されているデザイン思考を持つことが有効だと確信させられます。

デザイン思考は、デザイナーに限らず、
あらゆる人々、あらゆる組織にとって、これを持っておくべきものだと納得させられます。

『デザイン』という言葉の意味を改めてとらえ直すことができます。

私自身は、生活プロデュース学科という組織に所属していますが、
この本で提示されているデザイン思考こそが、
生活プロデュースをしていくために必要な考え方だと確信しました。

座右の書のひとつに加えたい一冊です。

2012年3月28日水曜日

生き方に、あたりまえの道なんかないことは、あたりまえ。

今日、卒業生が二人、訪ねてきてくれました。
近況報告です。

平日に休みを取った卒業生が、たびたび訪れてきます。

今日来た二人も、元気に頑張って仕事を続けています。

二人は、在学中には卒業単位の修得にかなり苦労した学生でした。
そういう二人が、卒業後、しっかりと仕事をしているということを聞くと、
二人にとって、頑張って卒業することができて、つくづく良かったなあと思えてきます。

受験勉強を頑張って、
偏差値レベルの高い大学に行き、
大手企業を目指して就職活動をし、
できるだけ多い年収を得て、
幸せに暮らす!?

あたりまえの生き方があるなんて妄想は、
もし持っているのならば、
とにかくすぐに捨てるべきです。

2012年3月27日火曜日

気仙沼 陸前高田 1年経ってもこの状態に唖然

気仙沼、陸前高田を縁あって訪れました。映像は陸前高田の一本松の周辺の様子です。
あたり一面何もなく、視線を遮るのは、がれきの山です。
がれきの処理を受け入れる地域が少なく、処理が進んでいないということに申し訳なく感じます。

気仙沼では、知人の紹介で、気仙沼ちゃんという方にもお会いできました。
とてもお元気で、今、生きているというバイタリティーがひしひしと伝わってきました。
(とてもおいしい焼きたての食パンをいただき、感謝)

その際に会った方々の話の中では、
こういう状況を乗り越えなければならないのに、
建築の確認申請など、通常の法律に則らないとダメだという話がおかしいと
強く主張されていました。
(復興庁なんかいらないから、もっと現場を見ろ!とも)

途中、テレビ取材のクルーがカメラを回している姿も見ました。

私自身がUPした映像もそうですが、テレビでは切り取られた一部しか放映されません。
自分自身が現地に行って初めて、
場の空気、復興に向けて元気に頑張ろうとする方々の熱意、をじかに感じることができました。

テレビで放映されている情報のみで分かったつもりにならない方がいい。
そして、がれきの処理は、とにかくみんなでどんどん引き受けた方がいい。

さらには、現地に足を運んで、元気になろうとする方々と交流した方がいい。

短時間の滞在であるにも関わらず、
いろいろ教わることの多い旅でした。
(案内いただいた知人にも深く感謝いたします。)

2012年3月21日水曜日

『ぷろでうす』のスライドショーをUPしました

 
『ぷろでうす』というタイトルでUPしていたイラストをスライドショーにしました。
曲の歌詞とイラストはリンクしていませんが、雰囲気は合っているように思います。

2012年3月20日火曜日

『就職に強い大学・学部』 この本に書かれている事実を共有したい。

『偏差値・知名度ではわからない 就職に強い大学・学部』

海老原 嗣生 氏 著   朝日新書

大学生が就職難であることの実態
就職率の分母となる就職希望者数の実態

さまざまな大学における就職状況の実態

公表されているデータを駆使して読み解き、それらの実態を明らかにしてくれています。

就職状況が厳しいことの雰囲気だけを伝えるようなタイプの本ではありません。

大学生、教育関係者は、この本に書かれている内容について把握しておくべきだと思います。

新聞社とつながる出版社からこのような本が出されたことに敬意を表します。
いたずらに不安をあおるような新聞の見出しに踊らされないように、
じっくりと状況を把握して、社会をとらえていきたいと思います。

***************************************************************以下、勤務先のPRめいたコメントとなりますが、


示されているデータと短大の実態を比べると、
学生が2年間で卒業していくにも関わらず、
短大の就職状況が4年制大学に比べて、
そう劣るものではないことも確認できます。


何らかの資格を得て、それを生かした職に就く、
一般職への就職を果たし、その後、さまざまなライフイベントに応じて人生を展開していく、
とにかく自分の信じる道を突き進むなど、
さまざまな挑戦のステージとして、2年間で卒業できる短大を活用するというのは、
高校生の進路の選択肢として、検討に値します。

***************************************************************

2012年3月19日月曜日

沖縄で模型製作のディレクターをしている卒業生

湘北短期大学 生活プロデュース学科の前身、
生活科学科であった最後の年度の卒業生Aさんは、
7年間、沖縄の設計事務所で模型製作を任されているスタッフとして活躍してます。

昨日、同級生の結婚式に招かれて神奈川に帰省してきていたので、お会いしました。

ホームセンターに行くと、
模型の表現において、何に使えるかということを常に考えてしまうそうです。

紙やすりを緑にすると芝生として使えるなど
何分の1の模型であるのかというスケールの違いにも対応しなければなりません。

500分の1の模型でビーチパラソルを作った時には、
ピアノ線と穴あけパンチでくりぬかれた紙を使ったそうです。

Aさんは、設計事務所の中でも模型製作のディレクターのような役割を果たしているようです。

連休明けからは、また沖縄に戻って、模型製作三昧の日々を過ごすそうです。

2012年3月18日日曜日

人生に決まりきった答えはなく 就職先もさまざま

第37回 生活プロデュース学科 卒業パーティーが行われました。
(旧 生活科学科から数えて37回目)

卒業式に引き続き、卒業生の皆さんは輝いていました。

4月からの就職先もさまざまです。

事務職、販売職、医院のスタッフなどなど、
中にはすでに仕事を始めている人もいますが、
ゼミ生の皆さんも、それぞれ4月から頑張っていくようです。

人生に決まりきった答えがないので、
 就職先もそれぞれ、さまざまです。

これからの人生で、さまざまなライフイベントや分岐点があるはずですが、
輝きを増していくように歩んで行ってもらいたいと願うばかりです。

2012年3月17日土曜日

今年は卒業式 みんなの輝きを目の当たりにできました

3月16日(金) 厚木市文化会館にて
湘北短期大学の卒業・学位授与式が行われました。

舞台で一人一人が卒業証書を手にする式では、

一人一人の輝く姿が披露されて、
門出を祝福するにふさわしい時間が流れます。

卒業生の答辞も、
友人たちと助け合い、励ましあった日々を思い起こす感極まるものでした。

入学した学生たちが、輝きを増して卒業していく姿を見ると、
日々、あたふたしながらも活動していることが、
学生を輝かせることにつながっていると改めて思えます。

そして、間もなく、入学生を迎えます。

卒業生を送り出す側としても、スタートの予感を持ちます。

17日は、卒業パーティーで、卒業生の皆さんはさらに輝きを増すことになるでしょう。

「入学した学生が必ず輝きを増して卒業できる。」
生活プロデュース学科は、そのような学科であると自信を持って言えます。

2012年3月14日水曜日

『とんでもなく役に立つ数学』 こういうことがらを学んでおきたいという一冊

『とんでもなく役に立つ数学』
西成活裕 氏 著
朝日出版社

高校生を対象に行われたセミナーの内容がまとめられています。
数学を用いてものごとをとらえる方法を教えてくれます。

高校生、大学生、そして、もう学ぶ立場でないと勘違いしている大人たち、
すべての皆さんに読んでもらいたい一冊です。

少なくとも数学を教える立場の方にとっての必読の書です。

この本でも書かれている
文系?理系?などといっていることがおかしいとの指摘は、ごもっともです。

小学校の算数の文章問題などを就職試験で出題して選考の道具に使うようなことはやめて、
世間一般において、
この本に書かれているようなことがらについて思考できるかどうかを問うていくようになることを
望みます。

『つくること、つくらないこと』 さまざまな人の街づくりへの視点が学べます

『つくること、つくらないこと: 町を面白くする11人の会話』
山崎亮 氏  長谷川浩己 氏  編著
学芸出版社

最近、街づくり関連の本を多く出版されている学芸出版社が出された本です。

街づくりをテーマに行われた、さまざまな人との対談が掲載されています。

「街をつくる」ということについて、
うわべの手法ではなく、
根本的に、どういうことを考えなければならないのかということを教えてくれます。

「伝わる」のルール  から徹底的にやらなければならないことを学ぶ

「伝わる」のルール 体験でコミュニケーションをデザインする
伊藤直樹 氏 著
インプレスジャパン

広告として、あることがらを広めるのではなく、
できごとを作り上げていくための方法を教えてくれます。

伊藤氏は、
クライアントの向こうにいる人々を思い描きながらストーリーをつくり、
それを実践されています。

この本を読んだからといって、素人が見よう見まねで実践できるものではないかもしれません。

しかし、

この本に書かれているような視点で、状況を把握し、
何ができるかを考えなければならないと、
強く背中を押された気がしました。

2012年3月12日月曜日

スマートフォンはスマートじゃない

スマートフォンが、とても役に立つもので、
なくてはならないようなものであるかのように宣伝されています。

テレビ番組で、そのことが多く伝えられているのは、
おそらくは関連の企業からかなり多くの広告収入を得ているためなのでしょう。

中途半端に大きく、中途半端に小さい。

移動時に活用せざるを得ない必然性がどれほどあるのか、今一度、考えてみた方がいい。

携帯電話の次はスマートフォンなのだと思わせられる風潮に違和感と恐怖感を抱いています。

あれから1年を振り返るテレビ番組への疑問

東北の大きな地震から1年がたち、
現状を伝える番組や復興イベントなどの特別番組が行われています。

大きな事件や事故があった際に、
その事実を風化させないということで1年という節目で、振り返ることは重要なのかもしれません。

しかし、今回の震災は、過去のことではなく現在進行形のことがらです。

よって、1年の節目で振り返ること自体がナンセンスです。

テレビの制作会社が、
東京のスタジオで番組をつくって放映することそのものを変える勇気を持ってもらいたい。

たとえば、毎週、福島で歌謡祭を行って、その模様を放映してもらいたい。
公開収録を見に行く人が毎週、福島を訪れる。
その番組内で、今週の状況を伝える。

予算の都合等、いろいろなことで簡単に実行できる話ではないのかもしれませんが、
政府の復興対応がどうであるかということを伝えると同時に、
テレビの制作会社そのものが、この今の状況に対応すべく、大きく変わる必要があります。

久々にブログを書きます。

読んだ本の備忘録がわりにブログを書いたりする以外は、
あまり書かない日々が続いていました。

あれも書こうか、これも書こうか、と思いながら、いくつか書こうと思うことが重なると、
結局どれも書かないままになります。

明日から、どんどん書いていくことにします。

2012年2月20日月曜日

『ストレスに負けない生活』 あらゆる人にとって参考になる本です

『ストレスに負けない生活』 熊野宏昭 氏 著 ちくま新書

ストレスとストレッサーの違いに始まり、
ストレスについての基本的なことがらから、
これまでの研究の歩み、さらには最新の研究成果が紹介されています。

ストレスを避けるのではなく、ストレスに向き合うための方法を教えてくれます。

呼吸法が大事であることが示されていて、
果ては、自分自身というものをどうとらえれば良いのかということについても
考えさせられる本です。

ストレスがたまっていると感じているかどうかに関わらず、
ものごとの捉え方を変えることができる一冊として、
多くの方々に読んでいただきたいと思います。

2012年2月19日日曜日

学ぶべきことが多い『天災と国防』

寺田寅彦氏の随筆集から防災に関わるものを編集してまとめられた本が出版されています。

『天災と国防』 講談社学術新書

あとがきを失敗学の権威の畑村洋一郎 氏が書かれています。

大正から昭和の初めに書かれた随筆なのですが、
今まさに学ぶべき指摘がなされています。

科学的にものごとを観て、実社会を作り上げていくかという点について、
どういう視点を持つべきかということを教えてくれます。

2012年2月1日水曜日

大きな山から崩しちゃえ


『演出についての覚え書き』 演出家でなくてもためになる一冊

『演出についての覚え書き』

フランク・ハウザー/ラッセル・ライシ 著
シカ・マッケンジー 訳

フィルムアート社

社会で人とともに生きる。

演出家ではなくても、
人との関わりの中でものを作り上げていくシーンに常に遭遇している。
演出家への示唆に富むメッセージが紹介されている本なのだけれど、
すべての社会人にとって、日々の活動の仕方に対するヒントを与えてくれます。

2012年1月20日金曜日

facebookで 同窓生の活躍などを確認

1年に1回、年賀状をやり取りするかどうか、
もしくは卒業以来まったく連絡していないという同窓生に、
facebookでいとも簡単に巡り合えました。

つながりがつながりを生む装置なのでしょう。

WEB空間と実空間の境界が解けていく感じを受けます。

その境界線上にあるということを意識しないと、
つながりすぎることに縛られていきそうな気配も感じます。

過度な期待をすることもなく、
でも、忌避することもなく、
面白く活用していくことにします。

2012年1月17日火曜日

『明日のコミュニケーション』 これからの生活者のあり方を教えてくれる

『明日のコミュニケーション』
佐藤尚之 氏 著  アスキー新書

ソーシャルメディアの登場によって、
どのようなことが起こっているのか? どのようなことをしていけるのか?
現状、そしてこれからのイメージを教えてくれます。

著者が広告の業界に関わっているがゆえに、
具体的に述べられている部分が多くあります。

生活者という言葉が多く出てきますが、
ソーシャルメディアも活用していく中で、
生活者として面白い生き方ができることが示唆されています。

『明日のコミュニケーション』  的を射たタイトルです。

2012年1月14日土曜日

facebookへの登録 そしてブログのタイトル変更

facebookに登録しました。
実名を公開しました。
それと同時にブログのタイトルも変更することにしました。

2012年1月5日木曜日

空間デザインを学ぶための2冊に出会いました

空間練習帳 

小島一浩 氏  伊藤香織  氏  小池ひろの 氏  高安重一 氏 編著
彰国社 刊


空間創造発想帖

社団法人 日本ディスプレイデザイン協会創立50周年記念出版事業

六耀社 発行

2冊とも、空間と向き合うための具体的な方法が示されている本です。
単なる作品紹介ではなく、考え方や手法や道具などが示されています。

空間デザインを学ぶ人には、ぜひとも参考にしてもらいたい本です。

2012年1月2日月曜日

プロデュースについて体系的に学べる本を発見

次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル
自分を作る・売る・守る

永田純 氏 著  リットーミュージック 発行

音楽活動をどのように展開していくかという方法を
具体的かつ体系的に示されています。

著者が体験的に学ばれたことがらが整理して書かれているので、
全体像をつかみながら、細かな点にも意識させてくれます。

はじめに、の部分にも記載されているように、
クリエイティブであり続けようとするすべての人を対象にした本です。

プロデュースというキーワードを実に見事に捉えられています。

年末に出会い、年始に読みました。
2012年のスタートに感心させらた素晴らしい一冊です。

2012年1月1日日曜日

今年は たつ とし

辰年を迎えて、「たつ」という言葉を挙げてみて、
実にたくさんの動詞があることに改めて気づきました。

立つ 建つ 経つ 起つ
というようなものあれば、

断つ 絶つ 裁つ
というようなものもあります。

動詞ではありませんが、「達」という言葉も見つかります。

今年の目標設定として、どの「たつ」がしっくりくるでしょうか?